11月の活動報告①

2017年12月24日

12月21日で平成29年第三回定例会が終了し、県議会は来年2月まで休会に入ります。議会中は事務所でゆっくりパソコンに向かう時間が取れず、また暫くブログをサボってしましました。年末に向けて、ブログ更新頑張ります。

11月は第三回定例会の中休みにあたり、議会はいったん休会します。この間を利用して、各委員会や議連は視察日程を組むのが慣例のです。ただ今年は、10月の衆院選の影響で決算特別委員会がずれ込み11月後半まで続きましたが、今年度、自分は決特に所属していないので比較的余裕のある一ヶ月間でした。

前半は、社会問題対策特別委員会の県外調査で、広島県→愛知県→滋賀県と慌ただしく駆け回りました。広島では、広島市議会を訪問した後、平成26年に広島市安佐北区・安佐南区で発生した土砂災害の現場を視察しました。当時、記録的な豪雨による土石流の映像をテレビのニュースで見て、衝撃を受けたことをよく覚えています。実は、この地域には大学時代の友人が住んでいるので、心配で何度も携帯に電話したことを思い出しました。(友人の家は土石流から50メートル程離れていて無事でした)災害から3年経った現在は、周辺の復興もかなり進んでいますが、今も「砂防ダム」は建設中でした。やはりハード面での防災対策は時間がかかります。広島市危機管理室では、新たな防災情報共有システムを構築し、平成29年度から運用を開始しています。私の地元南区も、横浜で一二を争うほど崖の多い地域ですので、ソフト面からの防災対策として大変参考になりました。

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翌日訪れたのは、愛知県豊明市にある藤田保健衛生大学。ここは、厚労省が地域医療連携推進法人に認定した地域医療の拠点病院です。昨年からは、日本IBM・第一生命と協働で、AIを活用した糖尿病のビッグデータ研究を実施。糖尿病患者の合併症発症予測システムを開発して、大学内で様々な研究・検証を行っていました。また、隣接したUR豊明団地において「まちかど保健室」を開設し、同大学から看護師・保健師などを常駐させ、団地内の高齢者への医療サポートを実施しています。さらに、トヨタ自動車などと協力して、団地内に高齢者支援ロボットの実証研究施設「Robotic Smart Home」を開設するなど、地域医療の将来を見据えて、様々な取組を推進していました。ヘルスケアニューフロンティア・地域包括ケアシステム・ロボット産業特区など、神奈川県が積極的に推進している課題と藤田保健衛生大学の取組を調査することができて、身のある視察となりました。

IMG_3740 nagoya2 社会問題

 

最終日は、バスで名古屋から滋賀県草津市へ。滋賀県社会福祉協議会の高齢者専用の生涯学習施設「レイカディア大学」を調査しました。ここは高齢者の学びなおしが、地域でのボランティア活動と直結した形で組み込まれている実践的な生涯学習施設で、シニア世代の地域リーダー育成も目的の一つとのことです。必修講座の学習領域は「人間理解」「郷土理解」「社会参加」に分かれていて、選択講座では「園芸学科」「陶芸学科」「びわこ環境学科」など多様な講座が6学科用意してあり、自分でも興味をそそられるような内容でした。現在362名(平均年齢66,9歳)が在籍して生き生きと日々学習しているとのことです。国や県は「人生100年時代」をキーワードに、高齢化社会向けの施策を検討していますが、滋賀県の取組みは大変興味深いものでした。

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