活動ブログ 2016年9月

9月 24 9月24日

9月の活動報告①

9月8日に平成28年神奈川県議会第3回定例会がスタートして、今は議会の真っ只中。でも毎週末開催されていた地元のお祭りは一段落。今日は少し時間が出来たので9月の主だった活動報告をします。

 

まずは9月上旬、超党派の「がん撲滅をめざす議員連盟」の一員として、大阪の先進医療現場を視察してきました。最初に伺ったのは、大阪市鶴見区にある「TSURUMIこどもホスピス」です。私は現在、地元横浜で横浜小児ホスピス設立準備委員会の皆さんと交流があり、諸々の課題はありますが、できれば将来横浜の地に小児ホスピスを設立したいと願う者の一人として、是非一度訪問したいと思っていた施設です。今年4月にオープンした、病院ではなく地域で支えるコミュニティ型の日本初の「こどもホスピス」は、広々とした敷地で設備も整い、スタッフの皆さんも我々を温かく向かい入れて頂きました。病気と闘う子どもと家族にとっては、まさに「第2の我が家」といえる施設でした。だだし運営は、企業や個人の寄付で成り立っているため、実際に設立するにあたってのハードルの高さも感じたところです。

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2か所目は、大阪市東淀川区の「淀川キリスト教病院」の視察です。こちらは米国人医療宣教師フランク・A・ブラウン氏が、「全人医療」(からだとこころとたましいが一体である人間《全人》にキリストの愛をもって仕える医療)の理念に基づいて1955年に創設されました。創設から今日まで周産期医療・医療ボランティア・ソーシャルワーカーなどの先進的な医療を実践しています。また、院内には4階~9階まで吹き抜けのチャペルがあり、職員や患者さんが日々礼拝に参加しています。視察のポイントは2点。1点目は2012年に開設された「がん診療センター」です。近年のがん治療は、高度な技術だけでなく、精神的なケアから緩和ケアなどが求められており、ここでは全人的ながん治療を提供しています。2点目は、やはり2012年開設の「ホスピス・こどもホスピス病院」。既存の病棟を改修し、個室や廊下を通常より広くとったゆとりのある空間で、大人を対象にしたホスピスケアと、小児がんや難病の子どもたちが家庭的な環境の中で必要なケアが受けられる総合的なホスピスケアが実践されていました。

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一言で「先進医療」といっても、そのアプローチや運営方法は様々です。我が神奈川県にも「県立がんセンター」や「県立こども医療センター」といった全国的にも有名な医療施設がありますが、これらの施設をより良いものにするためには、まだまだ研究を重ねる必要があると痛感した視察となりました。