夏の視察報告③
すっかり秋になってしまい「何を今更…」の感はありますが、議員になって最初の夏に行った視察報告の第三弾、産業労働委員会委員として参加した熊本・福岡の県外視察について報告します。今回は、県庁の職員の方々も同行され、盛りだくさんの気合の入った視察となりました。
まずは、熊本県から。熊本空港から移動のためチャーターしたバスが、大渋滞で空港まで来れない!と言うアクシデントもありましたが、タクシーに乗って無事に阿蘇山へ。阿蘇火山博物館で、館長や阿蘇市観光協会の方々から、大変参考になるお話を伺いました。大涌谷の火山活動により、深刻なダメージを受けた箱根の観光産業を今後も支え続ける神奈川県にとって、阿蘇は火山の先輩?でありお手本です。常に地域住民や事業者が、火山の正しい知識と情報を共有している阿蘇だからこそ、噴火警戒レベルが上昇しても産業への影響を最小限に抑えられる訳です。我々神奈川県民も、一刻も早く「火山との付き合い方」を学ぶべきだと感じました。
続いての視察先は、熊本市内にあるNPO法人「おーさぁ」が運営する「健軍くらしささえ愛工房」です。この施設は、県営団地の一階部分を丸々改装して、若者の自立支援・障害者の就労支援・高齢者介護・子育て支援など、年代や制度の垣根無く、暮らしのサポート機能を担っています。同時にこれだけの支援事業を行っている施設は、都会では聞いたことがありません。まさに、高齢者から幼児までが、同じ空間の中で共生している地域包括ケア施設でした。今後本県にとっても、大変参考になる取組だったと思います。
そして翌日は福岡県へ。福岡市中部水処理センターへ伺いました。福岡市は、下水処理の過程で発生するバイオガスから水素を製造し、センター内に整備した水素ステーションから燃料電池自動車(FCV)へ水素を供給する実証事業を進めています。映画「Back to the Future」で、未来から帰ってきたドグがデロリアンの燃料に生ごみを使っていたのを何となく思い出しますね。(笑)
以前このブログでもご紹介した究極のエコカー、トヨタ「MIRAI」。トヨタ自動車は、次年度より「MIRAI」の量産体制を発表しましたし、ホンダや日産もFCVの開発を開始するようです。私の地元、横浜市内にも既に2か所の水素ステーションがありますが、次年度以降はさらに3か所増えて計5か所になる予定です。この福岡市の実証事業を視察して、そう遠くない将来、街中をFCVが走り回る景色が見えた気がしました。神奈川県も負けていられません!
そして最後の視察場所は、北九州市の小倉でした。「?北九州産業観光センター」を訪ねて、観光客誘致に向けた新たな取組みについてお話を伺いました。中でも最も画期的だなぁと思ったのが、「北九州産業観光センター」のスキームでした。民の北九州商工会議所産業観光推進室と官の北九州市観光にぎわい部が中心となって、「観光コンソーシアム」を構築し、更には小倉駅前に共同で事務所を借りて「北九州産業観光センター」を立ち上げたのです。民と官が垣根を超えて、一つ屋根の下、地域の観光振興に取り組んでいるのは感動ものです。今後の北九州市の観光振興、大いに期待できると思います。
同じ日本の中でも、様々な人や組織が知恵を出し合って、地域や未来のために汗を流していることを体感できた視察になりました。これからも有意義な視察に積極的に参加して、地元神奈川のために知識や経験を増やしていきたいと思います!

