活動ブログ 2015年8月

8月 29 8月29日

夏の視察報告①

しばらくブログの更新をせずにすみませんでした!別にサボってた訳ではありません。8月は県議会が休会なので、時間はたっぷりあると思っていたのですが、この期間を利用して議員は県外や国外に視察に行くのが通例なんだそうです。8月は、平日は視察、週末は地元の夏祭り・盆踊り廻りでパソコンに向かう時間があまり取れませんでした。

昨日、この夏最後の視察が終わり、地元のお祭りも一段落したので、今日から三回に分けてブログ上で視察報告をしたいと思います。

まず最初は、8月10日~12日に自民党県議団政務調査会にて実施した東北の被災地視察です。3日間で宮城県の女川町・石巻・野蒜・名取・南三陸・気仙沼と駆け足で回って来ました。

全体を通して強く感じた事は、震災後4年が経過した今現在において、復興はまだ始まったばかり!とう言うことでした。たまたま3年ほど前、会社員として石巻に出張で行ったことがあるのですが、その段階ではまだ震災後1年ということで街のあちらこちらにがれきの山が残り、倒壊した家屋や陥没した遊歩道などがそのまま残っていました。

さすがに4年経過した現在では、がれきもなくなり町全体がさっぱりとした印象を受けました。ところが、最初に訪れた女川町の町長に伺ったところ、未だ町民の8割が仮設住宅で暮らす日々を送っているんだそうです。確かにがれきはなくなりましたが、津波によって失った街並みは戻っていません。そこには、大量の盛り土でかさ上げされた区画が整然と並んでいるだけです。行政は前回の反省を生かし、「想定外の津波」対策として、土地のかさ上げをしています。山を切り崩して沿岸部に土を運び、女川町では最大6メートル土地を高くしていました。当然、かさ上げした地面がしっかりと安定するまで建物は建てられません。丘の上の仮設住宅から、被災者の皆さんが街に戻り、以前のような生活に戻るまでには、まだまだ長い時間がかかりそうです。

しかし、そんな中でも逞しく事業を再開している方々にもお会いしてきました。流された工場を丘の上に立て替えて心機一転頑張っている水産加工業の方や、浸水した水産市場をきれいに改築・清掃し仕事を再開した漁業組合など、被災の度合いにより事業再建のカタチは様々ですが、それぞれ頑張っていらしゃいます。視察に行った私たちが逆に勇気をいただいた格好になってしまいました。

今回の視察で、改めて自然災害の恐ろしさとそれに対する備えの大切さ、そして被災地が完全に復活するまで復興支援は続くということを学ぶことが出来ました。今後の県政生かせるよう精進します!

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8月 05 8月5日

常任委員会の県内視察に行って来ました。

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去る7月31日、産業労働常任委員会の県内視察に参加してきました。委員になって初の視察です。今回は、県内2か所の民間事業所に訪問し、その取り組みや現状を勉強してきました。

まず1か所目は、横浜市都筑区にあるチョコレート工房「ショコラボ」です。「ショコラボ」は、一般社団法人AOHさんが運営する全国初の福祉事業所のチョコレート工房であり、障がい者・健常者・プロの職人がコラボして、保温器以外の全ての工程を手作りで行い、美味しいチョコレートを製造している現場を見学してきました。

代表の伊藤紀幸さんのお話しの中で、「障がい者の雇用の場を創出するにおいて大切なのは、関与する全ての人が物心両面の豊かさを感じられる仕組みを作ること」という考え方に感銘を受けました。工房内の雰囲気も明るく楽しそうで、試食させてもらったチョコが本当に旨い!現在、大手百貨店やSC、一流ホテルなどで取り扱われているのも頷けます。このような民間ならではの「目から鱗」のような取り組みを、我々議員や自治体がいかに支援して行くかが、今後の障がい者就労支援の重要なポイントになって行くんだと改めて痛感した次第です。

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2か所目は、私が質疑でも取り上げた箱根の観光事業支援の現場、箱根町の箱根観光船株式会社さんに伺いました。子供のころ家族で箱根へ訪れたとき、芦ノ湖といえば「箱根海賊船」でした!船は昔から苦手(船酔いします)なのですが、この海賊船に乗る時だけはテンション上げ上げだったのを覚えています。

大涌谷の火山活動がレベル3に上がってから、箱根の観光産業が苦戦していることは周知のことですが、やはり現地で生の声を聞くとその厳しさが実感として伝わります。たまたまこの日は芦ノ湖花火大会の当日で、例年は観光客や出店で賑わう芦ノ湖畔ですが、残念ながら人出はまばらでした…。その大多数が外国人観光客で、日本人観光客はほんの一握りでした。

我々県議会は7月の定例会で、県に対して箱根産業支援のための特別措置を強く訴えました。それに応えた県は、黒岩知事の「箱根を守り抜こう宣言!」を発表し、箱根地域等緊急支援融資の新設や雇用調整助成金の拡大、国に対して「セーフティーネット4号」早期発動など、法整備を中心に迅速に対応しています。しかし、本当の意味で箱根を救うのは、私たちを含む多くの日本人の人々が箱根に足を運んで、地元の産業を活気づけることだと思います。

半径1キロの立入禁止エリア外の箱根は安全です。みんなで箱根に行きましょう!