政調会としての長野視察

2016年8月8日

去る8/2~8/4にかけて、自民党県議団政務調査会の一員として長野県を視察してまいりました。敷田政調会長のもとハードスケジュールではありましたが、充実した視察となりました。

初日は長野県庁で、「長野県健康長寿プロジェクト・研究事業」と「ヘルスケア産業振興の取組」について説明を受け、なぜ長野県が健康長寿日本一なのか?ヘルスケア産業がきめ細かく長野県内の経済に浸透しているのか?と言った疑問が解消しました。これは、ともに神奈川県が目指している取組と同じであり、今後の進展に向け大きなヒントをいただくことになりました。ポイントは、県民の健康に対する意識の高さと、縦割りではない柔軟な組織構成にあり!

その後は、鎌田實名誉院長で有名な諏訪中央病院にお邪魔して、先進的な地域医療構想を実現するための、在宅医療・地域包括ケアシステムなどの実践例を視察しました。

 

2日目は、まず星空が美しくて有名な阿智村にある、「満蒙開拓平和記念館」を見学し、午後は松本市が全国に先駆けて取り組んだ、滞在型市民農園「坊主山クラインガルテン」「緑ヶ丘クラインガルテン」の両施設を視察しました。農業従事者の高齢化による遊休荒廃農地の増加は全国的な課題のひとつですが、都会から人を呼び荒れた農地を有効活用してもらう滞在型市民農園は、まさに一石二鳥の効果が期待できる画期的な取組でした。人口減少などの問題を抱えた神奈川県の三浦半島や県西地区にとって、活性化のヒントが隠れていると感じました。

 

そして最終日は、午前中に障害者支援の多機能施設を運営している社会福祉法人「アンサンブル会」を訪問し、障害者の方々に「仕事を持つ」ことの大切さを教え、しっかりと社会参加を促す取組に心を打たれました。昨年視察した地元横浜の「ショコラボ」さんと同じように、このような施設を運営して行くには、経営者のたぐいまれな発想力と勇気が必要だと改めて実感しました。

午後は最後の視察先、「かんてんぱぱ」でお馴染みの伊那食品工業株式会社さんに伺いました。実は今回の視察先の中で、個人的に一番興味があったのが伊那食品工業さんです。日本、いや世界を代表する企業であるトヨタ自動車の豊田章男社長が師匠と尊敬する経営者が、伊那食品工業の塚越寛会長であり、トヨタの関連企業が続々と「伊那詣で」しているという、メディアも注目の企業です。正直に言うと、議員というよりは元企業人として気になる会社でした。当日、塚越会長はご不在のため、ご子息の塚越英弘副社長にお話を伺いましたが、その経営理念はまさに「目から鱗」!「いい会社をつくりましょう」の社是に始まり、全社員が毎朝自発的に行っている「朝の庭そうじ」など、興味深いお話がてんこ盛りでした。ここで書くと長くなってしまうので、ご興味のある方(特に会社経営者の方)は私の事務所に是非お越しください。長野まで行かなくても、会社経営のヒントがつかめるかもしれませんよ!?

 

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長野県庁を訪問
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アンサンブル会で美味しいアップルパイを頂きました

 

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諏訪中央病院での意見交換会
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滞在型市民農園「坊主山クラインガルテン」
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伊那食品工業本社のある「かんてんぱぱガーデン」
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塚越副社長と