2022年7月 活動報告(参議院選挙編)
参議院議員選挙が終わって1カ月近くが経ちました。遅くなりましたが、6月のブログでお伝えしきれなかった分を報告します。今回の参院選で神奈川選挙区は、3年前の補選を兼ねた『定数5』という定数1増のイレギュラーな選挙戦となりました。我が自民党神奈川県連としては、紆余曲折の末、安定した政権運営を目指すために積極的に複数の候補者を立てて戦うという結論に至り、現職の三原じゅん子候補に加え、あさお慶一郎候補を公認候補として擁立しました。二十数年前に、やはり公認2名で臨んだ参院選で『共倒れ』という最悪の結果を経験している神奈川県連にとっては、「同じ過ちを繰り返すわけにはいかない」という強い信念のもと、まさに『絶対に負けられない戦い』であったと思います。
選挙前からピリピリムードの中、当然我々地方議員はどちらの陣営に入るのか?ということが注目されます。自分は、選挙区支部長でもある菅前総理が早々に『三原支援』を打ち出したので、6年前も全力で応援し、日頃から親交のある三原じゅん子さんの応援に入ることがあっさり決まりましたが、各選挙区支部の都合によっては今まで全く交流の無いあさお候補の応援に回る議員も少なくありません。特に選挙が近ずくにつれて、現職の三原は知名度が高く前回も100万票を獲得しトップ当選しているので心配ないが、あさおは4区以外での知名度は低く苦戦するとの見解が主流となり、二人当選のため多くの県会議員は苦戦が予想されるあさお候補の応援に入りました。結果、三原陣営の県会議員は圧倒的に少数派となり、正直不安感や寂しさを感じたのも事実です。しかし、いざ選挙戦が始まってしまえば、我々議員のDNAは戦闘モードが覚醒します。立候補者が22名と過去最大人数の選挙となりましたが、自分が応援する候補者以外は皆ライバル!戦いの火ぶたは切って落とされました。
6月のブログでもお伝えしましたが、自分は三原選対本部の中で広報班に所属しました。選対は我々『すが軍団』と言われる地方議員を中心に、財界からも昔からの顔見知りが多く参加していて、諸先輩から「お前は広告代理店出身だから」と言われたのが広報所属の理由です(笑)。まず最初に、8人の地方議員と一人の専門家で構成された広報チームに託されたのは、三原候補の新しいポスター・チラシ・ハガキの制作でした。自分以外の候補者のツールを制作するのは初めての経験でしたが、チーム内で方向性のブレストを重ねるうちに新しいコンセプトも固まりました。三原さんと言えば「野党の皆さん、恥を知りなさい!」の討論など、強い女性・頼れるアネゴ的なイメージが強く、それももちろん彼女の魅力なのですが、今回はより多くの支持を得るためにイメージチェンジは必要でした。そこで、三原さんのキャッチコピー「守りたい」を踏襲した「優しさ」と、女優の天海祐希さんをイメージした『頼れる上司』をテーマにしたビジュアルを制作。ご本人にも納得していただき、最高のビジュアルが完成しました!ある政界関係者からは、お世辞半分とは言え「あのポスターを見て、三原の勝利を確信した」とお褒めの言葉もいただきました。会社員時代の経験がこんなところで生きるとは想像もしていませんでしたが、大変貴重な経験と素晴らしい仲間に出会えてたことが、今回の参院選の良い思い出です。また、自分が所属した広報班以外にSNS班が独立して存在したのも、今回の選挙の特徴でした。さすがにこちらは若手議員と専門家の集団で構成されていましたが、リアルタイムで活動の情報や動画を配信し、若い世代を中心に浸透していたようです。これからの選挙のかたちが見えたようで、本当に勉強になりました。
参院選は選挙区だけでなく比例区の候補者も多数立候補しています。自分は今回も長谷川ひではる候補、神谷まさゆき候補、水おち敏栄候補など複数の候補者の応援をさせていただきました。しかし毎回感じますが、比例の候補の応援は難しいです。そもそも2枚目の投票用紙に政党名でなく個人名を書く、ということが有権者に浸透していません。まずはそこから説明していくことになり、また複数の候補の応援をしていると「誰にすればいいの?」と聞かれることも多く苦労します。それぞれ日頃からお世話になっている団体の代表の方なので、力の入れ方もバランスを考えながら対応に気を遣いました。何とか3名とも当選を、と祈りましたが、結果は長谷川候補と神谷候補は無事当選、残念ながら水おち候補は惜しくも落選となってしまいました。今は自分の力不足を反省しています。
さて、話を神奈川選挙区に戻します。選挙期間中は、主に横浜市内の街頭演説と法定ビラの新聞折込の計画等を担当しました。街頭や集会での反応も良く、どこへ行っても即席の写真撮影会?は長蛇の列。三原さんの人気を改めて感じながら勢いをもって臨んだ選挙終盤には、あの安倍晋三元総理の衝撃的な出来事もありました。この件は、緊急活動報告として既に掲載済みなのでここで詳しくは記述しませんが、事件翌日の選挙戦最終日のことは一生忘れないと思います。最終日に元々予定されていた三原候補・菅前総理・小泉県連会長の横浜駅前街頭演説は、前日の事件を受けて開催の可否が問われましたが、「決して暴力には屈しない」という三人の強い意志で決行することになりました。神奈川県警による厳戒態勢の中、我々スタッフも厳しいチェックを受けながら、交番を背にした形で行う異例の街頭演説はスタートしました。ものすごい数の聴衆、「頑張れ!」「負けるな!」の声援、伝える側も聞く側も異様な雰囲気だったと思います。気が付けば自分も声を張り上げて場内整備をし、応援の弁を述べ、最後に到着した菅前総理の安倍元総理への想いを耳にし、心が揺さぶられました。二日前、同じ横浜駅に応援に駆けつけてくれた安倍元総理のためにも、絶対に勝利する!スタッフ全員が一つになった瞬間でした。
こうして異様な雰囲気の中、18日間の選挙戦は終了し、結果は皆さんご存知の通り、三原じゅん子さんが80万票を獲得してぶっちぎりのトップ当選。あさお候補も目標の4位以内に入り、自民党神奈川県連にとって満足のいく結果となったことは言うまでもありません。ご支援・ご協力いただいた皆様、本当にありがとうございました!自分の人生においても、記憶に残る貴重な経験ができた参院選のご報告は以上で終了といたします。さて、次はいよいよ来年4月の統一地方選。自分たち地方議員の出番です。残り8カ月、しっかり準備して行きたいと思います。応援よろしくお願いします!