2024年10月 活動報告
さて、急遽行われた解散総選挙で滞ってしまった活動報告ブログを通常のペースに戻すべく、先々週に続き今週もブログ更新します!ということで早速始めたわけですが、改めて10月の予定を振り返ってみると結局ほとんどが衆院選の関係で埋め尽くされており、10月の活動報告イコール衆院選の報告、となってしまうことに気がつきました。あまりメリハリのない報告になってしまうかもしれませんが、どうかご容赦ください。
9月末に行われた自民党総裁選により誕生した石破茂新総理は、総裁選中の発言から一転、可能な限り早期の解散総選挙を示唆しました。それまでは同僚議員とも「石破さんが総理になったら選挙は早くても11月中旬。もしかしたら12月もあり得る」などと話していましたし、報道でも同じようなことを言っていました。ところがいざ蓋を開けてみれば、衆院選は10/15公示の10/27投開票と最も最短のスケジュールで行われることになりました。県議会は日程を前倒しして10/11には採決を行うこととし、10月中旬から始まる予定だった決算特別委員会は半月ほど先延ばしされ、衆院選後の10/29から調査と質疑が行われることになりました。今年度は同委員会の委員長に任命され張り切っていたので、何とも微妙な?気持ちでしたが、解散総選挙となれば致し方ありません。気持ちを切り替えて選挙戦に臨みました。
我が衆議院神奈川第2区選挙区(西区・南区・港南区)の緊急選対会議が招集されたのは10/3の早朝でした。各区の県市会議員と後援会の役員が一堂に会し、今後のスケジュールや選挙事務所の確保・制作物の準備等、時間のない中で進めるための協議が行われましたが、この会議に出席する予定ではなかった候補者、菅義偉元総理が急遽会議に出席。まさにサプライズでした!張り詰めた緊張感の中で、候補者本人からは、自民党副総裁となったことにより、全国各地から応援要請があり地元にはほとんど帰ってこれないため留守を頼むと言った話と、メディアで囁かれている健康問題を考慮し、人間ドックで徹底的に検査した結果、身体の健康状態は良好であること等のお話がありました。留守を守る我々地方議員としては、官房長官時代から候補者不在の選挙は慣れていますし、気になっていた健康問題も一安心ということで一致団結。選挙戦を迎えることとなりました。
しかし、いざ選挙戦が始まってみると市民県民の反応は大変厳しいものであることがわかりました。10/7(月)を皮切りに、地元南区の各駅頭にて連日朝に晩に、なんとか間に合わせた政策ビラを配り始めましたが、有権者の反応は決して芳しいものではありませんでした。いままでの経験では、近づいて話しかけてくる通行人はだいたい支援者だったのですが、今回は「どうせ裏金作ってんだろ?」「今回は自民党には投票しないよ!」など批判的な声が多く、そう言う意味ではIR誘致が争点となった、3年前の横浜市長選挙を思い出しました。とにかく街頭に立てば裏金、裏金、と言われ、いい加減頭にきて「菅さんは無派閥で裏金議員じゃありませんよ!」と反論したところ、返って来た言葉は「自民党なんてみんな同じだろ!」でした。こうなるともうお手上げです…。さらに追い打ちをかけられたのが例の「2000万円問題」です。この報道が出てからは、さすがに「無敵の菅義偉」と言えど出口調査での数字が他党の候補者に肉薄される状況となり、我が選対にも緊張が走りました。街頭では「俺にも2000万円くれたら投票してもいいぞ!」などとヤジを飛ばされ、只々頭を下げるしかありませんでした。この問題で、党本部や執行部がいかに危機感がなく国民感情を理解していないのかが露呈したのだと思います。地方議員とは言え同じ自民党所属の議員として、怒りや恥ずかしさを感じずにはいられませんでした。自分はこの一件で、今回の選挙での自民党の敗北を予感しました。だた逆に、我が陣営はこれをきっかけに一気にギアを上げて、最終的には大勝利に結びついたのだと思いますが…。
また、 菅候補の健康問題もかなり問いかけられました。こちらは支援者の方が心配して聞いてくるケースが多かったのですが、「歩くのが遅くて心配している」「迫力がなくなった」「病気を隠してるんじゃないのか」といった質問を頂きました。前述したように菅さんの健康状態は基本問題ないのですが、確かに選挙中盤から後半にかけて、ネットなど中心にあたかも菅さんが健康に問題を抱えていると思わせる動画が多数見うけられました。確かに官房長官時代など以前と比較すれば、お年を召された分見劣りするところもありますが(すみません!)、選挙直前にお会いした時もしっかりとされていました。一般の県民市民の皆様にはなかなか届かない情報ですが、無派閥で裏金に無縁の菅さんは、副総裁という役職に就いたことも相まって全国から応援演説の要請が多数あり、可能な限りその要望に選挙前から応えていたのです。結局、地元選挙区にいたのは初日と最終日の数時間だけで、連日苦戦が予想される選挙区に入り、昨日は新潟、今日は秋田、明日は沖縄とほとんど日帰りで日本全国を駆け回っていました。年齢的に70代後半を迎える人がこんなハードスケジュールをこなせば、そりゃ疲れます。逆に何故そこまで動き回れるのかと感心しました。ご本人に確認したわけではありませんが、おそらく選挙戦終盤の報道や投開票の中継で映し出された菅さんの姿は、疲労困憊の菅義偉の姿だったのではないでしょうか。そうしたシーンを切り取って面白おかしくSNSに投稿するやり方には疑問を感じますし、兵庫県知事選もそうですが、SNSと選挙の関係は非常に難しい局面を迎えているのではないかと思います。
様々なことがあった衆議院選挙ではありましたが、我が選挙区においては無事に菅さんは10期目の当選を果たしました。都市部において10期連続で小選挙区で当選するのは並大抵のことではありません。菅義偉という政治家の凄さを感じます。しかしながら、自民党全体でみれば、今回の結果は「歴史的な敗北」と言えるのではないでしょうか。ただし、自民党議員の自分がこんなことを言ったら怒られるかもしれませんが、今回はこれで良かったのではないかと思います。自民党は、生まれ変わるきっかけを与えられたわけですから、このピンチをチャンスに変えて、新しい自民党を創っていって欲しいと切に願います。菅さんや小泉進次郎さん、三原じゅん子さんに期待しています。自分も地方議員の立場ではありますが、やれる事を着実にやって、信頼回復に向けた活動のお手伝いが出来ればと思っています。
やはり、選挙関連の報告だけでかなりのボリュームになってしまいました。10月のその他の主な活動としては、10/6に開催された地元南区の3大祭りの一つ、「いきいきふれあい南なんデー」に今年も参加したこと、そしてこちらも恒例の「はこぶね寄席」を10/30に実施したことくらいでしょうか…。「南なんデー」は変なタイトル(なんなんでー、と読みます)ですが、健康と福祉をテーマにしたお祭りで、地元ではすっかり定着したイベントです。医療従事者や福祉関係の方々が様々なブースを出展して健康チェックや相談会、あるいは障がい者も参加できるユニバーサルスポーツの体験コーナーなど盛りだくさんです。一緒に参加した菅義偉事務所の秘書O君は、健康チェックで「肥満」と診断されショックを受けていました(笑)。自分の数値は「標準」とのことで一安心!普段、病院にはなかなか行かないわけですが、年に一度こうした形で健康状態を確認できることは良いことだと思います。
また、自分が副会長を務めるボーイスカウト横浜1団の育成会「はこぶね会」が主催する「はこぶね寄席」は10/30に南公会堂で開催し、今年も多くのお客様でにい賑わいした。故桂歌丸師匠や私の父豊彦などが中心となって始めた「はこぶね寄席」も今回で第49回を数えます。今年は桂米助師匠や桂文治師匠などゲストにお迎えして、主催者の一人ではありますがじっくりと落語を堪能することが出来ました。チケットの売り上げは、出演料などを差し引きボーイスカウト横浜1団の活動資金となります。来年は記念すべき第50回となるので何か考えないといけませんね(汗)。ご来場いただいた皆様に心から感謝申し上げます。
この上記2件の報告は日程的にまさに選挙前と選挙後になるので、いかに10月が選挙一色であったかがわかります。振り返れば、公示の一週間まえから投票日前日まで、毎日朝昼晩と駅頭や街頭に立ち、期間中に宣車(宣伝カーのことです)も丸2日乗りました。もしかしたら自分の選挙よりハードに活動したかもしれません。本当に勝って良かった…。しかし、60歳を過ぎて初の選挙戦は、原因不明の膝痛という爪痕を私の体に残していきました。やっぱり歳には勝てませんね。もう少し体のケアも考えないといけないな、と感じる秋です。