2025年11月 活動報告
早いもので、気が付けば2025年も残り半月ほどとなりました。本当にあっという間に1年が終わろうとしています。自分がまた1つ歳を重ねてしまうことと、今年1年間で自分はどんな実績を上げることができたのだろうか…という思いが去来し、近年の12月はどうも気持ちが焦るというかスッキリしません。若い頃はスキーシーズンの始まりやクリスマス関連などで、1年の間でも特にウキウキしていた季節だったのですが、年齢や立場の変化で季節感もだいぶイメージが変わりますね…。さて、還暦過ぎたオッサンの独り言はこれくらいにして、11月の活動報告を始めます。意外と盛沢山で、少々長くなりますがお付き合いください。
例年のことではありますが、11月は議会はほとんど行われません。令和7年第3回定例会(後期)のスタートも11/25ですから、この時期の県会議員は概ね視察や議連の活動、あるいは様々な団体主催の研修会・意見交換会や地元の各種イベントに積極的に参加します。
議連の関係では、恒例の「北朝鮮による全拉致被害者の即時一括帰国を国に求める国民大集会」に参加しました。高市内閣になって初めての集会でしたので、高市総理・木原官房長官をはじめ多くの国会議員が参加した中、個人的には初の『生・高市早苗』ということで少しミーハーな気持ち?もありつつの参加となりましたが、改めて高市早苗さんの人を惹きつける魅力と、言葉の力に圧倒されました。過去にこの集会では安倍さん・菅さん・岸田さん・石破さんと4人の総理大臣のスピーチを聞きましたが、「この問題を解決するために私は手段を選ばない!」と発言した高市さんのスピーチは迫力があり、会場はかつてないほどの拍手に包まれました。時にやや踏み込み過ぎた発言もあり、批判を浴びることもある高市総理ではありますが、現在の国際情勢において、日本のリーダーもこれくらい強いメッセージを発信すべきではないかと感じたのが正直な感想です。高市総理、これからも頑張って欲しいと思います。
また、隊友会横浜南支部の主催による研修会では、元陸上幕僚長の岩田清文氏を講師にお招きして『国際情勢の激変と我が国の防衛』と題した講演を拝聴しました。元陸自のトップから見たアメリカ・ロシア・中国を軸にした世界情勢について大変興味深いお話で、ここでは長くなるので説明はしませんが、ついつい引き込まれてしまいました。しかしながら、時節柄どうしても話題の中心は『台湾有事』になってしまいます。岩田氏は、「台湾有事は紛れもなく日本有事である。高市総理の国会答弁はこれまでの政府の見解を述べたに過ぎず、決して撤回すべきものではない。中国に対してはこれからも毅然と対応すべし。」とお話され、何か胸につかえていたものがすっと消えたような気持ちになりました。
その他、神奈川県学童保育連絡協議会さんとの意見交換会では導入が検討されているいわゆる『日本版DBS』の情報提供についての要望であったり、神奈川県宅地建物取引業協会さんとの懇談会では空き家問題における法的手続きの修正に関する要望であったり、様々な意見を直接伺うことにより新たな課題認識をすることがが出来ました。こうした様々な体験や知識を得て、また様々な現場の声を聞き、自信のスキルアップに繋がるとても有意義な時間を過ごせたとともに、課題解決に向けて引き続き努力していきたいと思います。

議会の開催日が少ない分、この時期は様々な式典やお祝い事に招待されることも多くなります。自衛隊神奈川地方協力本部の70周年式典・少林寺拳法の全国大会開会式・かながわ商工会まつりの開会式、かながわ武道祭2025開会式、あるいは先輩である長田進治議員の県議会議長就任祝賀会、さらには会社員時代からお世話になっている地元の重鎮の藍綬褒章受章祝賀会など、まだまだ書き切れないほどの多くの式典にお招きいただきました。特に印象に残っているのは、海老名で開催された「かながわ商工会まつり」でしょうか。産業労働常任委員会の委員長としてお招きいただいた訳ですが、商工会がない横浜の議員は国会議員を含め自分以外一人も参加していない状況で、県央・県西の先輩議員あまた出席する中、県議会を代表して祝辞を述べることとなり「誰、あいつ?」という声が聞こえてきそうなアウェイ感?を感じながら冷や汗のスピーチとなりました(汗)。地元から遠く離れた場所での公務が県会議員の醍醐味でもあるのですが、同時にいろいろと気も遣います…。というような具合で、議会が開催されていなくても議員はとても忙しいということをご理解いただけたでしょうか?



秋は地域のイベントも盛んに行われます。『スポーツの秋』ということで、三本珈琲(株)さんの社内運動会やお三の宮地区のスポーツ大会に参加したり(参加したのはラジオ体操までですが…)、『食欲の秋』ということで、本大岡地区収穫祭や白妙町のバーベキでュー大会、六ッ川ふれあい祭り等に参加して、地域の方々と一緒に手作りの品々を食したりと大忙し(汗)。そうだ!『芸術の秋』も忘れちゃいけません。恒例の「郷土芸能の集い」に今年もお招きいただき、和太鼓の荘厳な響きを堪能しました。どれも良い息抜きになりました。

そんな多忙な11月ではありましたが、議連の視察で11/15~11/25に開催された「東京2025デフリンピック」の会場となった駒沢オリンピック公園総合運動場を訪れました。日本で初開催となったデフリンピック。残念ながら神奈川県内での競技の開催はありませんでしたが、手話言語普及促進議員連盟・ユニバーサルスポーツ推進議員連盟に所属する者として、事前の普及活動などに参加して機運醸成に努めてきた経緯から、大会二日目の17日に競技視察を行うこととなりました。平日の昼間にもかかわらず、会場は想像以上に多くの人で賑わっていました。神奈川県に所縁のある選手が出場する陸上の4×100mリレーは事前に席を押さえてあり全員で応援できましたが、同じ駒沢公園で行われていたバレーボールやハンドボールは会場が満席で観戦できず!少し残念ではありましたが、デフリンピックがこれほど多くの人から注目されていると思うと嬉しくもあります。聴覚に障害を持つ選手たちに手話で応援する多くの観客の姿を見て、共生社会の実現は着実に進んでいることが体感できた視察となりました。

最後に、とても有意義だった取り組みについて報告させてください。11/28に神奈川県議会の「大学生との意見交換会」が開催されました。選挙の投票権が18歳に引き下げられてから数年が経ちますが、相変わらず若年層の投票率は伸び悩んでいます。特に若者の地方議会に対する認識・理解などが低い現状を改善していくために、今年度から新たに実施している企画で今回が2回目の開催です。前回の参加は関東学院大の生徒さんだけでしたが、今回は我が母校である神奈川大の生徒さんも参加されることとなり、OBとして参加の要請が来ましたので二つ返事で参加しました。当日は学生さん3~4名に対し議員2~3名でグループ分けされ、大学の教員が各グループごとにコーディネーターとして参加するスタイルでディスカッションし、これまで距離があった議会と大学生について、課題や改善策を議論しグループごとに発表するという、我々オジサンにとっては何とも懐かしい方式で行われました。しかしこれが大いに盛り上がりました。今の子たちは自分らの学生時代と違い、政治に対して一定の興味をしっかりと持っています。大学生の生の声はまさに「目から鱗」であり、我々議員はもっと積極的に若者と接点を持たなければいけないと痛感しました。それにしても時間が短かった!もっと話したいことが山のようにありました。次回開催も参加を熱望します!

というわけで、年内の投稿はおそらくこれで最後になるかと思います。こんなつまらないブログに今年も一年お付き合いいただいた皆様には、心から御礼申し上げます。ありがとうございました!師走の声を聞きき、本当に寒くなりました。皆様も体調管理に充分気を付けてお過ごしください。





















