2021年10月 活動報告(衆議院選挙編)

2021年11月21日

11月も中旬を迎えやっと通常営業?に戻れた感があり、だいぶ遅くなってしまいましたがお約束していた10月の衆院選の報告をしたいと思います。

8月の横浜市長選挙の疲れ(心身ともに!)もようやく癒され、9月~10月の県議会では緊急事態宣言の解除など大きな山場を乗り越えホッとしたのも束の間、わかっていたことではありますが、第49回衆議院議員選挙(10/19公示・10/31投開票)が任期満了に伴い実施されました。我々の予想よりかなり早いタイミングでの解散総選挙となり、我が「神奈川2区選挙区」はドタバタの中選挙戦の準備に入りました。神奈川2区(西区・南区・港南区)といえば自民党の公認候補は言わずと知れた、菅義偉前内閣総理大臣の選挙区です。実は、私を含め2区選出の県市会議員は周囲から「すが軍団」と呼ばれ、まるで軍隊か体育会系運動部のように鉄の結束で体力の続く限り選挙戦を戦うことで有名?です。過去に「軍団」として他の選挙区に応援に行ったこともありますが、ビラ配りなど徹底的にやりすぎて怒られたこともあります(笑)。とにかく「すが軍団」は選挙になるとアドレナリンの分泌が半端ないんです。

   

しかし流石に今回は時間もなく、公示の2週間前に慌ただしい空気の中ですが陣営の選対会議は始まりました。菅内閣の時に新型コロナの爆発的な感染拡大があり、その影響による横浜市長選の敗北、更には菅さん自身の総裁選不出馬などマイナス要素ばかりがクローズアップされ、選対会議は最初から緊迫感に包まれていました。田野井選対本部長や斎藤事務所長からは、菅内閣時の支持率の低下や野党候補の一本化などもあり、過去8回の選挙と比べて最も厳しい戦いが予想されるとの発言もあり、重々しい雰囲気の中、選挙戦はスタートしました。

菅さんにとっては9回目の国政選挙となりますが、私自身本格的に菅さんの選挙を応援するのは今回で4回目となります。最初はサラリーマン時代にボランティアとして参加しましたが、この時は自分の父の選挙とはまた違う厳しさや徹底した戦略・運動員の多さに驚かされました。2回目は次期県議選の候補予定者として、そして3回目は4年前に現職の県会議員として参加しました。2~3回目の当時、菅さんは既に内閣官房長官の職に就かれており、ご自身の選挙区に戻られることはほぼ無く、地元の県市会議員が中心で選挙戦を戦いました。ですから基本は自分たちで計画を立て選挙活動を行い、本人が唯一地元に戻ってくる選挙戦後半の決起集会を最大の山場とすべく準備を進め、地元中学校の体育館をいっぱいにするため必死になって動員をかけていた記憶が蘇ります。

  

 

 

しかし今回の選挙は、今までと勝手が違いました。まず、菅さんが度々地元に入られたことです。もちろん今回も期間中は全国の同志の応援で日本中を移動されていましたが、菅さんにとっては久しぶりに内閣でも党でも役職のない一衆議院議員になっての選挙だったので、過去2回と比べれば時間に余裕ができたのでしょう。いつもは本人不在の出陣式への参加から始まり、地元商店街の「桃太郎」や街頭演説、朝の駅頭ビラ配りにも参加せれた日もありました。やはり菅さん本人がいると、それだけで空気がピリッと締まりますから、我々地元議員や秘書の方々も緊張感が違います。逆に地元後援会の皆さんは久々の「生・菅さん」に笑顔がはじけていました。またコロナ過での選挙ということで、毎回多くの人を集める決起集会も「密を避ける」という意味で箱モノでの大型集会は開催不可能という状況であり、今までとは違う戦い方も模索しながら手探りの選挙戦となりました。

  

  

しかし、体を動かしてナンボの我が「菅軍団」です。公示10日ほど前から連日朝夕の駅頭ビラ配り。選挙中は朝夕の駅頭に加え、日中は辻立ち(街頭演説)と宣車(宣伝カー)に乗り込んでの応援など、今まで以上にアグレッシブに動き回りました。戦前の各メディアの予想では「菅、苦戦か?」といった見出しが躍りましたが、いざ選挙が始まってみれば、街頭や電話での反応は上々でした。思い起こせば、新型コロナの感染拡大が続いた8月の市長選で街頭に立った時は「菅内閣の対応が後手後手だから感染が拡大した」「言葉が国民に届かない」「菅さんは総理大臣やめろ!」など厳しい言葉が投げかけられましたが、今回は打って変わって「ワクチンで感染者が減った」「菅さんがワクチン接種進めてくれたおかげ」「菅さん、ありがとう!」などの言葉を多くいただきました。市長選の時が酷かっただけに、やっと国民の皆さんに菅内閣の実績が伝わったと感じたときは本当に感無量でした。また選挙中、立憲民主党と共産党の候補者一本化に対しても「野合だ!」「そもそも政策が違うのに政権取るなんておかしい」といった意見もいただきました。多くの国民の皆さんが冷静に判断していただいた結果だと思います。こうした言葉に勇気とパワーをいただき、12日間の熱い戦いを乗り切った結果、戦前の予想は杞憂となり「神奈川2区」は菅義偉前内閣総理大臣の圧勝という形で幕を閉じました。ご支援・ご協力いただいた皆様に、心から感謝申し上げます。ありがとうございました!

  

こうした状況を考えると、改めて2つの選挙を通して国民・県民の皆さんの心に「新型コロナウイルス」が大きな影を落とし、あらゆる面で負の影響を与えていたことを肌で感じることができたと思います。未知の感染症との闘いは、誰も経験したことがなく本当に辛く厳しいものでしたが、このブログを更新している11月中旬においても日々の新規感染者数は減少傾向が続いています。私自身も菅さんが厚労省の1日80万回に納得せず、1日100万回のワクチン接種を実現してくれたことに心から感謝しています。まさに市長選はコロナに負けて敗戦、衆院選はコロナに勝って勝利、こんな感想が頭をよぎりました。そして、これが政治なんだと改めて学ぶことができました。有権者の皆さんが何を感じ、何を求めているのか?これをしっかり受け止められてこそ政治は役割を果たします。もちろん、新型コロナウイルス感染症は完全に終息した訳ではありません。これからも油断することなく対策を進めていかなければならないでしょう。国民のため、県民のため、これがベストだと思った政策をブレることなく進めていく。政治に求められるものが何なのか、改めて痛感した次第です。この想いを忘れることなく、来年の参院選、更には再来年の統一地方選に繋げていきたいと思います。