活動実績

2021年の活動実績

ポストコロナに向け
希望のある社会を取り戻す

新型コロナウイルス感染症との闘いも2年目に入り、経済支援策と感染防止対策をいかに両立させるかが大きな課題でした。令和3年度は産業労働常任委員会に所属し、第15弾まで実施した飲食店等への時短要請の協力金や、酒類販売事業者への月次給付金の県独自での上乗せ、その他飲食店周辺の事業者への給付金など、コロナ禍で厳しい状況にある事業者支援のため、深夜まで及ぶ議会を経て数多くの補正予算を可決してきました。「東日本おしぼり協同組合」さんが県に要望書を提出する際のお手伝い等も、こうした飲食店周辺事業者への給付金にも繋がったと思っています。しかし規制ばかりかけて経済を止めていては、飲食店を含む中小企業の経営はいずれ限界を迎えます。そこで、予てから自民党県議団が提唱していた「マスク飲食実施店認証制度」を実現し、しっかりと感染対策をしているお店には制限を緩和しました。また、地域経済の活性化を促すため、「商店街等プレミアム商品券支援事業」を実施し地元商店街の盛り上げに協力しました。更には、総額70億円還元キャンペーン「かながわPay」を導入。付与額の上限を3万円に引き上げ県内の消費喚起対策も積極的に行いました。これらの事業は、まだまだ新型コロナウイルス感染症の影響が残ると予想される令和4年度も引き続き実施していく考えです。

キャッシュレス決済「かながわPay」お得です!ぜひアプリをダウンロードしてみてください
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行きつけの飲食店も早速「認証店」に登録していただきました
行きつけの飲食店も早速「認証店」に登録していただきました
東日本おしぼり協同組合さんの要望書を平井副知事に提出しました
東日本おしぼり協同組合さんの要望書を平井副知事に提出しました

県議会での日々

令和3年度は、議員になって初めて議会運営委員会の委員に指名されました。
特にコロナ禍においては、協力金等の補正予算案が議会に度々付託され、臨時の議会「臨時会」を計7回開催し、6月には約半世紀ぶりに「日曜議会」も招集しました。こうした議会日程を決めて円滑な議会運営を遂行していくのが議運の役目です。改めて議会運営の難しさを学ぶことが出来た1年でした。
また、産業労働常任委員会(表面参照)の他に新型コロナウイルス感染症対策特別委員会に2年連続で所属し、コロナ対策を審議しました。時限的に立ち上がった特別委員会が2年間も続けて存続すること自体異例です。この委員会が長く存在することは、新型コロナが収束していないことを意味します。できるだけ早い解散を願うばかりです。

さらに令和3年度は「開かれた議会づくり検討小委員会」にも所属し、皆様のご自宅に配布される「議会かながわ」の編集に携わることが出来ました。ここは広告代理店時代の経験を活かして!と張り切って臨みましたが、お役所の制作物を改革することは難しいですね。苦戦しました(笑)。唯一新たな試みとして、紙面にQRコードを掲載し県議会ホームページの動画サイトと連動させることを実現しました。ぜひ一度お試しください。

議会運営委員会
議会運営委員会
新型コロナウイルス感染症対策特別委員会
新型コロナウイルス感染症対策特別委員会
開かれた議会づくり検討小委員会
開かれた議会づくり検討小委員会

地域の声は仕事の原点

令和3年において地域住民の皆さんが最も注目したのは新型コロナウイルス感染症予防のための「ワクチン接種」でした。接種自体は横浜市など基礎自治体の仕事でしたが、各自治体にワクチンを配布するのは県の役目です。当初はギクシャクしましたが、県民の声を聞きながら、中盤以降はスムーズな接種に向け横浜市としっかり連携できたと思います。
また地域住民の方から、子どもたちの安全を守るため週末に自動車の進入が時間規制されている道路について陳情を受けました。現在では道路で遊ぶ子どもの数も減って規制自体が実状に合っていないとのことです。こうした昭和の時代から変更されることなく続いている交通規制は、現在でもいたるところで残っています。早速警察に相談し、近々規制を廃止することとなりました。警察としても、古い規制は積極的に廃止していく方針です。

日本盲導犬協会からは、盲導犬が視覚障害者と共に店舗内などに立ち入ることは法律で認めらているにも関わらず理解が進んでいないため、商店街などで啓発キャンペーンを実施したいと要望がありました。早速、地元弘明寺商店街さんに相談したところ、快く協力していただく事になりました。ご理解いただいた弘明寺商店街の皆様に感謝です!こうした人と人の繋がりや思いやりが、共生社会の実現に向けて大きな力になります。人と人を繋ぐ役割も、大切な議員の仕事だと改めて実感しました。

地元南区のワクチン接種会場を視察
地元南区のワクチン接種会場を視察
古い交通規制を見直し
古い交通規制を見直し
盲導犬の活動に理解を!
盲導犬の活動に理解を!

県庁を飛び出して

県議会では、本会議や委員会の他に「議員連盟」という活動の場があります。様々な県政課題の中から具体的なテーマを絞って、調査・研究したり現地を視察するなどの活動を目的とした超党派の集団が「議員連盟」です。私も複数の議連に参加していますが、最も力を入れているのが「北朝鮮に拉致された日本人を救う神奈川県議会有志の会」(通称:拉致議連)です。菅内閣から岸田内閣に代わっても、外交の最重要課題の一つが拉致問題の解決である事には変わりありません。しかし、5人の拉致被害者の帰国から既に約20年が経過し、家族会の方々の高齢化は進んでいます。我々地方議員にできる事は限られていますが、まずはこの問題が風化することのないよう、集会を開いたり署名活動を行ったりしていくことが重要だと感じています。

また、党においては引き続き自民党神奈川県連の副幹事長を拝命しています。令和3年は総裁選や松本前衆議院議員の復党問題、次の参院選の候補者選考など、副幹事長として多忙な毎日でした。党本部との駆け引きやマスコミ対応など、難しい場面が多々ありましたが「政治家」として学ぶことも多く、中身の濃い1年だったと思います。そしてコロナ禍で休校が続いた「かながわ自民党未来カレッジ」も無事年内で終了することが出来ました。副校長として、これからも多くの方々に党や政治について学んでいただく機会を増やし、政治の重要性を訴えていきます。

議連の全国集会で西村前大臣と
議連の全国集会で西村前大臣と
拉致議連の署名活動。署名は家族会の増元照明氏へ
拉致議連の署名活動。署名は家族会の増元照明氏へ
未来カレッジには小泉進次郎衆議院議員も講師として参加
未来カレッジには小泉進次郎衆議院議員も講師として参加

惨敗と不出馬と圧勝と

令和3年は「選挙の年」でもありました。我が神奈川県連の会長でもあった小此木八郎前衆議院議員が出馬した8月の「横浜市長選挙」は、新型コロナの爆発的な感染拡大と、自民党として候補者を一本化できなかったことにより、歴史的な惨敗を喫しました。横浜の将来を左右する重要な選挙だっただけに敗戦のダメージは大きく、その後の自民党総裁選にも影響を与える結果となりました。組織力が自民党の武器でありながら、その効力を発揮できなかったことは、大いに反省すべきと感じています。9月に行われた「自民党総裁選挙」では、政治の師である菅義偉前内閣総理大臣の総裁選不出馬というショッキングな展開が待っていました。当時は、政府のコロナ対策への批判が連日報道され、菅前総理としても苦渋の決断だったと思います。しかし、10月以降の感染者数は落ち着きを見せ、今更ながらメディアは菅内閣の功績を称賛するようになりました。この状況が、あと2か月早ければと残念でなりません。今は菅さんの「ワクチン接種1日100万回」など、政治家としての判断力を尊敬すると同時に、自分もそんな政治家に少しでも近づけるよう努力していく決意です。その後10月に実施された「衆議院議員選挙」においては、前内閣のコロナ対策の成果も見えてきて、自民党も単独過半数を確保し、菅さんも圧勝という結果になりました。しかし、常勝と言われた重鎮の落選など、有権者の皆さんの意志が明確に示された選挙であったとも感じています。3つの選挙を経験し、学ぶことの多い一年となりました。

市長選での街頭演説
市長選での街頭演説
総裁選の報告で県庁に来られた河野太郎衆議院議員と
総裁選の報告で県庁に来られた河野太郎衆議院議員と
菅前総理の衆院選出陣式にて
菅前総理の衆院選出陣式にて

安心・安全なくらしを守る

選挙区である横浜市南区に暮らす皆さんの生活を守ることも私の大切な仕事です。神奈川県警察は、業務の効率化を図るため交番の統廃合を進めています。しかし、住民にとって地域の交番がなくなるということは、治安上とても心配なことです。残念ながら南区の平楽交番は、中村交番と統合することが決定しました。そこで、県警察が新たに導入した交番の機能を持つパトロールカー「アクティブ交番」を、平楽地区に配備することを要望し、導入することが決まりました。今まで以上に機動力の高い「アクティブ交番」に期待してください。

また、近年激甚化している自然災害から区民を守るために、急傾斜地(危険な崖)の整備も怠りません。今年度も新たに永田南2丁目の崖地での防災工事が予算化されました。そして、昭和56年に竣工した大岡1丁目の整備済の崖の補修工事も決定しました。父豊彦の時代に工事した崖の壁面が老朽化し、自分の時代で補修工事が行われると思うと感慨深いものがあります。南区内にまだ数多くある急傾斜地の安全対策を引き続き進めていきます。

市長選での街頭演説
市長選での街頭演説
防災工事が予算化された永田南(左)と大岡(右)の崖地
防災工事が予算化された永田南(左)と大岡(右)の崖地

亡き父を偲んで

去る令和3年3月12日、父・新堀豊彦が他界いたしました。父親として政治家として尊敬する父の死に接し、改めて父の偉大さを感じることとなりました。大学を卒業してすぐ政治の世界に飛び込み、学者タイプの政治家として若くから政界で活躍した父と、サラリーマン一筋で働き50歳を過ぎてから議員になった自分は全くタイプの違う人間ですが、今同じ県議会議員として仕事をさせて頂いていることを誇りに思います。亡くなって改めて目にした父の功績を胸に、その意志をしっかりと継承し、父に負けない政治家になることを誓いました。

この新聞記事は父の位牌の横に飾っています。神奈川新聞社の有吉記者に心より感謝申し上げます
この新聞記事は父の位牌の横に飾っています。
神奈川新聞社の有吉記者に心より感謝申し上げます