2024年11月 活動報告
令和6年も、もうあと数日で終わります。いよいよ「議員あるある」の年末年始の繁忙期に突入したわけで、なんとかその前に11月の活動報告をアップしよう!と思いながら気が付けばもう年末。油断していました(涙)。更に我が選挙区・横浜市南区では、想定外の出来事が発生し大混乱。一時はブログ更新どころではなくなってしまいました。このことは、また改めてコメントしたいと思っておりますが、とりあえずは、急いで11月の報告をはじめます。
今年11月の県議会と言えば、なんといっても決算特別委員会でしょう。通常は10月後半がメインで開催される決算特別委員会ですが、今年は急遽の解散総選挙の影響で半月ほど予定が後ろ倒しになり11月に開催となりました。日頃我々は、決算特別委員会を短縮して『決特』と呼びますが、この『決特』は前年度の決算報告を議会としてしっかりチェックすることで、次年度予算案に活かすため議論する場として大変重要な委員会となります。4年ほど前には副委員長として参加した『決特』ですが、今回は委員長として委員会運営を任されました。通常、常任委員会などは3~4日の日程で行われますが、『決特』は9日間と長丁場です。更には12月の定例会初日の本会議で委員長報告まで務めることとなり、かなりハードな役目だと言われていますが、誰もがで経験きるような役職ではないので、大変名誉なことだと思い張り切って臨みました。
初日の当局説明から始まり2日目の現地調査、その後の質疑に6日間をかけ最終日に意見発表まで行う行程はなかなかのボリュームです。ただし一般の委員の場合、期間中の出番は2~3回程度で長くても1回1時間程度となりますが、委員長ともなれば連日朝の10時半から終了の17時まで気を抜くタイミングがありません。ある程度予想はしていましたが、実際にやってみてその過酷さがわかりました。通常の委員会では、委員の人数はだいたい12~15名程度なのに対し『決特』は34名。扱う議題は全ての局と関連機関のものであり、答弁を担う県当局出席者は50~60名にもなります。発言の都度、委員や県職員の名前や役職を呼ばないといけないので、先ずこれを覚えるのが大変でした。やはり何回か名前を間違えて読んでしまい、申し訳ないことをしたと思っています。また、一瞬でも他のことを考えたりすると議論の推移がわからなくなってしまうので、一語一句しっかり聞いていないといけません。委員長ですから当たり前のことだと思われるでしょうが、これが結構大変なんです。しまいには、日頃仲の良い同じ自民党の後輩議員の名前を間違える「やらかし」などもあり、先輩・同僚議員から失笑も買いました(涙)。しかし、これもよい経験です!県職員の方々の名前もいっぱい覚えましたし(負け惜しみです)、普段はあまり得意としない分野の質疑もしっかり聞いて勉強にもなりました。前年度の決算状況をしっかりチェックして、来年度予算に繋げられる良い議論が出来たのではないかと思います。頼りない委員長をフォローしていただいた栄居副委員長、神倉副委員長、議会局のM君にも感謝です。お疲れ様でした!
その他の公務としては、なんと議員1年目の平成27年以来2度目の「議会報告会」に参加しました。「議会報告会」とは、県民に対し県議会をより身近に感じていただくため、普段県庁で開催している特別委員会を県内各地に赴き、県民参加のもと公開で質疑を行う年1回の取り組みです。4つある特別委員会のうちの一つが担当し、今年度は自分が所属する安全安心特別委員会が、会場を横須賀芸術劇場に移し11/20に実施されました。実は自分は通常の特別委員会に所属するのは今回が4回目で、他の議員と比較しても少なめです。なぜかと言えば、コロナ禍の3年間は臨時に立ち上げられた新型コロナウイルス感染症対策特別委員会に所属していたため、通常の委員会には入らなかったのがその理由です。ということで、9年振りの「議会報告会」への参加となりました。テーマは「地震災害対策の取組および風水害等対策の取組」です。特に今年は能登半島で大きな地震や豪雨による被害が立て続けに起きたこともあり、大変注目されるテーマでありましたが、結果多くの県民にご来場いただきました。質疑では1期生2期生中心に、被災者支援の問題や災害時の在日米軍との連携、神奈川県が運用を開始したLINEの「かながわ防災パーソナルサポート」について取り上げました。被災者の中には、高齢者も障がい者もいます。そうした方々の命を守るために避難所の設備を充実させることも重要な取組です。今後小中学校の体育館などに空調設備を完備するため、国に働きかけ将来的に予算化できるよう努めます。
また11/23には、恒例の「全拉致被害者の即時一括帰国を求める国民大集会」が開催され、神奈川県議会拉致議連の事務局長として永田町の砂防会館に行ってきました。石破内閣になって初の集会となりましたが、石破総理・林官房長官ともに力強く、解決に向け北朝鮮との首脳会談の実現を目指すとの言葉がありました。しかしながら、ご存じの通り拉致問題は長きに渡り進展が見られません。来年、米国のトランプ政権が復活することを契機に、石破総理には是非突破口を開いてもらいたいと願います。また同時に、我々地方議会の役目はこの拉致問題の風化を防ぐことだと考えます。私は今年9月の代表質問で「北朝鮮による拉致被害者を救出する知事の会」会長でもある黒岩知事に、拉致を知らない若者たちへの啓発について質問しました。その結果、この12月に黒岩知事と横田めぐみさんの弟である拓也さんが県立城郷高校を訪れ、現役高校生と意見交換をする画期的な企画が実現しました。日本人は決して拉致問題を忘れない!この想いをしっかりと繋いでいきたいと思います。
その他の活動で印象的だったのは、日頃より面倒を見ていただいている柳下剛神奈川県議会議長の就任を祝う会に、副団長としてお手伝いも兼ねて出席したこと、父・豊彦の代よりお世話になっている神奈川県女流美術家協会さんの表彰式にプレゼンターとしてお招きいただき県知事賞などを贈呈したこと、「あーすフェスタかながわ」開会式に文化スポーツ観光常任委員会の副委員長として訪れた「あーすプラザ」がとても久しぶりで懐かしかったこと、YBBL(横浜市少学生野球連盟)秋季大会の閉会式に出席したら、あまりにも青空がきれいで思わず写真を撮ってしまったこと、などでしょうか。様々あった11月でしたが、気候も安定し、衆院選でボロボロになった身体のリハビリ?を兼ねた丁度良い忙しさの毎日だったと思います。
一年経つのは早いですね。2024年ももう少しで終わります。振り返れば元旦の能登半島地震から始まり、県議団の副団長就任、政務活動費連絡会の座長、初の代表質問、総裁選、衆院選など目まぐるしく過ぎた一年でした。今年は議会でもそれ以外でも、様々な役目・仕事を与えていただき、やりがいがありつつも欲張りすぎてオーバーワークになりがちな1年だったと感じています。自分としては他にやりたい事もたくさんありましたが、余裕がなくてなかなか叶わない状況でした。もう少し自分のペースで活動すべきだったと反省も踏まえ、来年に活かしていければと思っています。今年一年、大変お世話になりました。来年もよろしくお願いいたします。