2025年1月 活動報告
今季最強の寒波襲来。いやー、寒いですね。横浜も今年一番の冷え込みが続く今日この頃ではありますが、実は先週、視察で大分県に行ってきました。九州なのに関東より気温が低く雪まで積もっていて、九州だからこっちよりは暖かいだろうと油断し厚着も持って行かず、すっかり体調を崩してしまいました。風邪気味で鼻水をすすりながらではありますが、1月の活動報告を始めたいと思います。
1月は議会が開催されず、町内会・企業・団体など、とにかく各種新年会・賀詞交換会を廻る毎日が続きます。今年も60件近い会合にお招きいただき、物理的に可能な限り出席させていただきました。ピークは1/18の一日6件!さすがに一人で運転して全会場を廻り切るのは難しく、この日は菅事務所のO君に運転手をお願いしてなんとか全ての会でご挨拶することが出来ました。昨年の1月はコロナ明け初の新年で、新年会も全て復活とはいかず通年と比べても8割ほどの開催でしたが、今年はほぼ『完全復活』と言えるのではないでしょうか。新年会は2月中旬まで予定があり、全部終わったわけではありませんが、とにかく忙しい1か月でした。
1月唯一の公務は、安全安心特別委員会の県内視察。1/27に「羽田イノベーションシティ」を視察して来ました。羽田空港に隣接した施設なので住所は大田区ですから、正確に言えば県内ではありませんがそこは大目に見てやってください(笑)。羽田空港と言えば、サラリーマン時代に仕事で数え切れぬほど通った思い出の場所です。京急の新駅(現在の第3ターミナル駅)開業に当たり、羽田空港で様々なプロモーションやイベントを実施してから、もう15年の月日が経ちました。京急線は地下駅なので、当時は地上に上がると空港ターミナルビル以外の建物は見当たらず、ただ広い敷地が広がっているだけでしたが、数年前には多摩川スカイブリッジも誕生し、空港周辺の発展には目を見張るものがあります。羽田イノベーションシティは羽田空港跡地利用の第1期事業で、大田区らしい「ものづくり」を中心とした地域経済や国際競争力の強化・発展を目的とした拠点です。大田区が設置した産学官の交流スペースの他に飲食店などのテナントスペースに加え、空港が一望できる足湯スカイデッキなどもあり、なかなか充実した街づくりになっていました。その中でも、今回委員会が注目したのがレベル4の自動運転で施設内を走行する無人バスです。現在、定時運行による実証実験により今後の実用化に向けた取り組みが進行中の自動運転バス。実際に乗車させていただきました。敷地内の建物間を移動するには十分な性能であると感じましたが、やはりスピードが遅かったり、急に前方を人が横切ったりすると即停止してしばらく発車しないなど、公道を走行するにはまだ多くの課題があるとも感じました。しかし既に、京急バスと大田区による京急大鳥居駅と羽田イノベーションシティを往復する公道での自動運転バスの実証実験も1/24~2/23の期間限定で始まっています。今後の検証に期待したいと思います。
さて1月の報告の最後に、やはりこの出来事に触れないわけにはいかないでしょう。我が地元、横浜市南区では市会議員の辞職に伴う補欠選挙が行われています。突然、議員辞職したのは同じ自民党の遊佐大輔元市会議員です。菅元総理の秘書から市会議員に転身して4期目の途中でした。年齢は自分よりも18歳も若いのですが政治の世界では1期先輩にあたり、自分の初出馬の時からいろいろとお世話になりました。その時以来、県議と市議なので仕事のステージは違いますが、地域の陳情をお互い連携して対応したり、衆院選や参院選などの国政選挙では共に街頭に立って自民党候補者の当選に向け戦ってきた間柄です。そんな遊佐さんが体調を崩され、地元の会合やイベントに一切姿を見せなくなったのが昨年の3月頃でした。本人からかなり難しい病気だと聞き、ひたすら復帰を願いながら地元の支援者には「体調が戻れば必ず復帰しますよ」と説明を繰り返していました。昨年秋の衆院選でも、本人から体調を理由に手伝えない旨の報告を受け、病状はかなり悪いのだろうと予想していました。そして昨年12月中旬、遊佐さんから「直接会って話がしたい」と連絡があったときは、ついに病気のため仕事が続けられなくなったのか、と悲しい想像をしてしまいました。しかし実際に会って聞いた話は、想像を超えて自分の耳を疑うほどの内容でした。詳細についてはここでは敢えて控えます。要点だけ簡潔に言えば、病気は4月頃に完治していた、3年前から市会議員という職に限界を感じていた、休んでいた間にカンボジアに渡り起業した、事業が軌道に乗ったので議員を辞職する、という内容でした。あまりに突然のことで、驚愕すると共に様々な感情が胸中をよぎりましたが、とにかく私から強く言ったのは「せめて残りの任期2年は全うして欲しい」ということです。まだ43歳という若さですから、この先の人生他の仕事に就きたいという思いを否定するつもりはありません。しかしながら、3期連続トップ当選を果たした地元の人気者で、地元支援者はもちろん政界・財界からも期待されていた議員が、任期半ばで自己都合により職を投げ出すのは身勝手・無責任と言われても仕方ありません。補選になれば1億円近い費用がかかり税金の無使いですし、なんといっても投票してくれた有権者への裏切り行為となります。懸命に説得を試みましたが本人の意志は固く、結局その数日後遊佐さんは辞表を提出しました。
このブログを更新しているのは補欠選挙の投票日です。結果はどうなるかわかりませんが、自民党横浜市連は今回の不祥事ともいえる状況を鑑み、候補者の擁立を断念しました。自分は当初、2年後に迫る統一地方選を見据え何が何でも候補者を立てて戦うべきだと主張しましたが、その後の地元の反応、特に自民支持層の失望や怒りを直接聞くことにより、今回は敢えて1議席減らしてでも反省すべき状況なのかもしれないと考えるようになりました。辞めていった人のことはもう何も言いません。これから考えなければいけないのは、2年後の統一地方に向けいかに信頼回復に努めるかだと思います。もちろん自分の県議選を全力で戦うことが前提ですが、自民党南区支部としての次の市議選はいわば「出直し選挙」となります。南区支部一丸となって選挙戦に臨む覚悟を決めました。
昨年末からこの1月は衝撃と心労の約一か月間でした。どの新年会に出席しても話題は「市議辞職」ばかりで疲れました。今は早く補選が終わって、新たなスタートをしたいと切に願っています。また、自分が今の仕事を辞める時はなるべく人に迷惑をかけず、スムーズに後任に引き継いでいくことがいかに大切なのか、改めて考えさせられた日々でもありました。でも、自分はまだしばらくは議員として頑張りますので、今後ともよろしくお願いいたします!