活動ブログ

11月 01 11月1日

夏の視察報告③

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すっかり秋になってしまい「何を今更…」の感はありますが、議員になって最初の夏に行った視察報告の第三弾、産業労働委員会委員として参加した熊本・福岡の県外視察について報告します。今回は、県庁の職員の方々も同行され、盛りだくさんの気合の入った視察となりました。

 

まずは、熊本県から。熊本空港から移動のためチャーターしたバスが、大渋滞で空港まで来れない!と言うアクシデントもありましたが、タクシーに乗って無事に阿蘇山へ。阿蘇火山博物館で、館長や阿蘇市観光協会の方々から、大変参考になるお話を伺いました。大涌谷の火山活動により、深刻なダメージを受けた箱根の観光産業を今後も支え続ける神奈川県にとって、阿蘇は火山の先輩?でありお手本です。常に地域住民や事業者が、火山の正しい知識と情報を共有している阿蘇だからこそ、噴火警戒レベルが上昇しても産業への影響を最小限に抑えられる訳です。我々神奈川県民も、一刻も早く「火山との付き合い方」を学ぶべきだと感じました。

続いての視察先は、熊本市内にあるNPO法人「おーさぁ」が運営する「健軍くらしささえ愛工房」です。この施設は、県営団地の一階部分を丸々改装して、若者の自立支援・障害者の就労支援・高齢者介護・子育て支援など、年代や制度の垣根無く、暮らしのサポート機能を担っています。同時にこれだけの支援事業を行っている施設は、都会では聞いたことがありません。まさに、高齢者から幼児までが、同じ空間の中で共生している地域包括ケア施設でした。今後本県にとっても、大変参考になる取組だったと思います。

 

そして翌日は福岡県へ。福岡市中部水処理センターへ伺いました。福岡市は、下水処理の過程で発生するバイオガスから水素を製造し、センター内に整備した水素ステーションから燃料電池自動車(FCV)へ水素を供給する実証事業を進めています。映画「Back to the Future」で、未来から帰ってきたドグがデロリアンの燃料に生ごみを使っていたのを何となく思い出しますね。(笑)

以前このブログでもご紹介した究極のエコカー、トヨタ「MIRAI」。トヨタ自動車は、次年度より「MIRAI」の量産体制を発表しましたし、ホンダや日産もFCVの開発を開始するようです。私の地元、横浜市内にも既に2か所の水素ステーションがありますが、次年度以降はさらに3か所増えて計5か所になる予定です。この福岡市の実証事業を視察して、そう遠くない将来、街中をFCVが走り回る景色が見えた気がしました。神奈川県も負けていられません!

 

そして最後の視察場所は、北九州市の小倉でした。「?北九州産業観光センター」を訪ねて、観光客誘致に向けた新たな取組みについてお話を伺いました。中でも最も画期的だなぁと思ったのが、「北九州産業観光センター」のスキームでした。民の北九州商工会議所産業観光推進室と官の北九州市観光にぎわい部が中心となって、「観光コンソーシアム」を構築し、更には小倉駅前に共同で事務所を借りて「北九州産業観光センター」を立ち上げたのです。民と官が垣根を超えて、一つ屋根の下、地域の観光振興に取り組んでいるのは感動ものです。今後の北九州市の観光振興、大いに期待できると思います。

 

同じ日本の中でも、様々な人や組織が知恵を出し合って、地域や未来のために汗を流していることを体感できた視察になりました。これからも有意義な視察に積極的に参加して、地元神奈川のために知識や経験を増やしていきたいと思います!

10月 18 10月18日

予算委員会で初質疑

 

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去る10月7日、神奈川県議会平成27年第3回定例会の予算委員会で初質疑に立たせて頂きました。予算委員会は、常任委員会とは違い、県庁本庁舎の旧本会議場(今は大会議場と呼びます)で、TVカメラが構える質疑者席に立ち、答弁者席と一問一答を繰り返します。NHKの国会中継とほぼ同じ感じです。正直言って、議員になって一番緊張しました。

今回は、9月補正予算案から「高齢者医療・介護」「中小企業支援」「女性の活躍」の三つのテーマで質問しました。この予算委員会は、10/20(火)18:30~TVK(テレビ神奈川)で放送されるようです。緊張と二日酔い?で、かなり出来の悪い質疑になっていると思いますが、お時間に余裕のある方はご覧ください。

 

 

9月 14 9月14日

夏の視察報告②

夏の視察報告①に続きPart2は,「自民党神奈川県議団国際協力議員の会」として参加したフィリピン共和国セブ島の視察を報告します。 多くの方々に「フィリピンのセブ島…?」「遊びに行ったんじゃないの?」と言われましたが違います!国際協力議員の会は、2年に一度程度のペースで、その時々注目されている海外の都市や事業を視察し、その取り組みが県政に生かせるか、県議団として何か協力が出来ないか、といった視線で調査・研究をするのが目的です。マジメな視察です!

 

今回は、外務省とJICAが「ODAを活用した中小企業海外展開支援」として、普及・実証事業に採択された神奈川県内8社の内3社の取り組みと、別途外務省が推薦してきた1社の取り組みを視察してきました。

萬世リサイクルシステムズ株式会社(横浜市)は、市内の廃棄物最終処分場(スモーキーマウンテンと呼ばれている場所です。とにかく見渡す限りゴミの山!臭いも強烈!)に中間処分場を新設し、分別した廃プラスチックからフラフ燃料を製造。市内のセメント工場に販売する事業を展開中です。

アムコン株式会社(横浜市)は、海などに投棄されている汚泥を固形物と水に分けて処理する脱水技術の実証活動として、施設の運転・技術指導を行っていました。

日本原料株式会社(川崎市)は、有害物質が含まれた川の水や地下水を、特殊ろ過材を組み入れた車載型ろ過浄水装置を導入し、水質の改善を目指しています。ヨランダ台風時には被災地への給水が実現しました。 いずれも劣悪な労働環境の中、数人の日本人スタッフが現地の労働者の方々と力を合わせて頑張っていました!

そしてもう一社。ガラッと雰囲気が変わって、英会話スクールの「QQイングリッシュ」にもお邪魔しました。あのバイク便で有名な㈱キュウ急便が始めた新規の事業展開です。フィリピンの都市部では使用言語がほぼ英語なので、欧米人の講師より安価でフィリピン人講師と契約し、日本人を対象に会話中心の授業を格安で提供しています。セブ島の市街地に宿泊込みで8週間、朝から夕方まで受講して35万円なり!高いか安いかは個々の感覚ですが、英語が苦手な私には魅力的な内容でした(8週間は休めないだろうなあ~)。それにしてもバイク便の会社が、フィリピンを拠点にした英会話スクールとは、アイディアに脱帽です。

 

いろいろな角度から知識が吸収できた初海外視察となりました。しつこいようですがマジメな視察です!(笑)

 

 

 

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スモーキーマウンテンにて

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日本原燃㈱のろ過装置

 

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QQイングリッシュのおしゃれなオフィス

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現地の日本人スタッフとの意見交換会
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唯一のセブ島っぽいPhot
8月 29 8月29日

夏の視察報告①

しばらくブログの更新をせずにすみませんでした!別にサボってた訳ではありません。8月は県議会が休会なので、時間はたっぷりあると思っていたのですが、この期間を利用して議員は県外や国外に視察に行くのが通例なんだそうです。8月は、平日は視察、週末は地元の夏祭り・盆踊り廻りでパソコンに向かう時間があまり取れませんでした。

昨日、この夏最後の視察が終わり、地元のお祭りも一段落したので、今日から三回に分けてブログ上で視察報告をしたいと思います。

まず最初は、8月10日~12日に自民党県議団政務調査会にて実施した東北の被災地視察です。3日間で宮城県の女川町・石巻・野蒜・名取・南三陸・気仙沼と駆け足で回って来ました。

全体を通して強く感じた事は、震災後4年が経過した今現在において、復興はまだ始まったばかり!とう言うことでした。たまたま3年ほど前、会社員として石巻に出張で行ったことがあるのですが、その段階ではまだ震災後1年ということで街のあちらこちらにがれきの山が残り、倒壊した家屋や陥没した遊歩道などがそのまま残っていました。

さすがに4年経過した現在では、がれきもなくなり町全体がさっぱりとした印象を受けました。ところが、最初に訪れた女川町の町長に伺ったところ、未だ町民の8割が仮設住宅で暮らす日々を送っているんだそうです。確かにがれきはなくなりましたが、津波によって失った街並みは戻っていません。そこには、大量の盛り土でかさ上げされた区画が整然と並んでいるだけです。行政は前回の反省を生かし、「想定外の津波」対策として、土地のかさ上げをしています。山を切り崩して沿岸部に土を運び、女川町では最大6メートル土地を高くしていました。当然、かさ上げした地面がしっかりと安定するまで建物は建てられません。丘の上の仮設住宅から、被災者の皆さんが街に戻り、以前のような生活に戻るまでには、まだまだ長い時間がかかりそうです。

しかし、そんな中でも逞しく事業を再開している方々にもお会いしてきました。流された工場を丘の上に立て替えて心機一転頑張っている水産加工業の方や、浸水した水産市場をきれいに改築・清掃し仕事を再開した漁業組合など、被災の度合いにより事業再建のカタチは様々ですが、それぞれ頑張っていらしゃいます。視察に行った私たちが逆に勇気をいただいた格好になってしまいました。

今回の視察で、改めて自然災害の恐ろしさとそれに対する備えの大切さ、そして被災地が完全に復活するまで復興支援は続くということを学ぶことが出来ました。今後の県政生かせるよう精進します!

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8月 05 8月5日

常任委員会の県内視察に行って来ました。

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去る7月31日、産業労働常任委員会の県内視察に参加してきました。委員になって初の視察です。今回は、県内2か所の民間事業所に訪問し、その取り組みや現状を勉強してきました。

まず1か所目は、横浜市都筑区にあるチョコレート工房「ショコラボ」です。「ショコラボ」は、一般社団法人AOHさんが運営する全国初の福祉事業所のチョコレート工房であり、障がい者・健常者・プロの職人がコラボして、保温器以外の全ての工程を手作りで行い、美味しいチョコレートを製造している現場を見学してきました。

代表の伊藤紀幸さんのお話しの中で、「障がい者の雇用の場を創出するにおいて大切なのは、関与する全ての人が物心両面の豊かさを感じられる仕組みを作ること」という考え方に感銘を受けました。工房内の雰囲気も明るく楽しそうで、試食させてもらったチョコが本当に旨い!現在、大手百貨店やSC、一流ホテルなどで取り扱われているのも頷けます。このような民間ならではの「目から鱗」のような取り組みを、我々議員や自治体がいかに支援して行くかが、今後の障がい者就労支援の重要なポイントになって行くんだと改めて痛感した次第です。

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2か所目は、私が質疑でも取り上げた箱根の観光事業支援の現場、箱根町の箱根観光船株式会社さんに伺いました。子供のころ家族で箱根へ訪れたとき、芦ノ湖といえば「箱根海賊船」でした!船は昔から苦手(船酔いします)なのですが、この海賊船に乗る時だけはテンション上げ上げだったのを覚えています。

大涌谷の火山活動がレベル3に上がってから、箱根の観光産業が苦戦していることは周知のことですが、やはり現地で生の声を聞くとその厳しさが実感として伝わります。たまたまこの日は芦ノ湖花火大会の当日で、例年は観光客や出店で賑わう芦ノ湖畔ですが、残念ながら人出はまばらでした…。その大多数が外国人観光客で、日本人観光客はほんの一握りでした。

我々県議会は7月の定例会で、県に対して箱根産業支援のための特別措置を強く訴えました。それに応えた県は、黒岩知事の「箱根を守り抜こう宣言!」を発表し、箱根地域等緊急支援融資の新設や雇用調整助成金の拡大、国に対して「セーフティーネット4号」早期発動など、法整備を中心に迅速に対応しています。しかし、本当の意味で箱根を救うのは、私たちを含む多くの日本人の人々が箱根に足を運んで、地元の産業を活気づけることだと思います。

半径1キロの立入禁止エリア外の箱根は安全です。みんなで箱根に行きましょう!