夏の視察報告①
しばらくブログの更新をせずにすみませんでした!別にサボってた訳ではありません。8月は県議会が休会なので、時間はたっぷりあると思っていたのですが、この期間を利用して議員は県外や国外に視察に行くのが通例なんだそうです。8月は、平日は視察、週末は地元の夏祭り・盆踊り廻りでパソコンに向かう時間があまり取れませんでした。
昨日、この夏最後の視察が終わり、地元のお祭りも一段落したので、今日から三回に分けてブログ上で視察報告をしたいと思います。
まず最初は、8月10日~12日に自民党県議団政務調査会にて実施した東北の被災地視察です。3日間で宮城県の女川町・石巻・野蒜・名取・南三陸・気仙沼と駆け足で回って来ました。
全体を通して強く感じた事は、震災後4年が経過した今現在において、復興はまだ始まったばかり!とう言うことでした。たまたま3年ほど前、会社員として石巻に出張で行ったことがあるのですが、その段階ではまだ震災後1年ということで街のあちらこちらにがれきの山が残り、倒壊した家屋や陥没した遊歩道などがそのまま残っていました。
さすがに4年経過した現在では、がれきもなくなり町全体がさっぱりとした印象を受けました。ところが、最初に訪れた女川町の町長に伺ったところ、未だ町民の8割が仮設住宅で暮らす日々を送っているんだそうです。確かにがれきはなくなりましたが、津波によって失った街並みは戻っていません。そこには、大量の盛り土でかさ上げされた区画が整然と並んでいるだけです。行政は前回の反省を生かし、「想定外の津波」対策として、土地のかさ上げをしています。山を切り崩して沿岸部に土を運び、女川町では最大6メートル土地を高くしていました。当然、かさ上げした地面がしっかりと安定するまで建物は建てられません。丘の上の仮設住宅から、被災者の皆さんが街に戻り、以前のような生活に戻るまでには、まだまだ長い時間がかかりそうです。
しかし、そんな中でも逞しく事業を再開している方々にもお会いしてきました。流された工場を丘の上に立て替えて心機一転頑張っている水産加工業の方や、浸水した水産市場をきれいに改築・清掃し仕事を再開した漁業組合など、被災の度合いにより事業再建のカタチは様々ですが、それぞれ頑張っていらしゃいます。視察に行った私たちが逆に勇気をいただいた格好になってしまいました。
今回の視察で、改めて自然災害の恐ろしさとそれに対する備えの大切さ、そして被災地が完全に復活するまで復興支援は続くということを学ぶことが出来ました。今後の県政生かせるよう精進します!