夏の視察報告②
夏の視察報告①に続きPart2は,「自民党神奈川県議団国際協力議員の会」として参加したフィリピン共和国セブ島の視察を報告します。 多くの方々に「フィリピンのセブ島…?」「遊びに行ったんじゃないの?」と言われましたが違います!国際協力議員の会は、2年に一度程度のペースで、その時々注目されている海外の都市や事業を視察し、その取り組みが県政に生かせるか、県議団として何か協力が出来ないか、といった視線で調査・研究をするのが目的です。マジメな視察です!
今回は、外務省とJICAが「ODAを活用した中小企業海外展開支援」として、普及・実証事業に採択された神奈川県内8社の内3社の取り組みと、別途外務省が推薦してきた1社の取り組みを視察してきました。
萬世リサイクルシステムズ株式会社(横浜市)は、市内の廃棄物最終処分場(スモーキーマウンテンと呼ばれている場所です。とにかく見渡す限りゴミの山!臭いも強烈!)に中間処分場を新設し、分別した廃プラスチックからフラフ燃料を製造。市内のセメント工場に販売する事業を展開中です。
アムコン株式会社(横浜市)は、海などに投棄されている汚泥を固形物と水に分けて処理する脱水技術の実証活動として、施設の運転・技術指導を行っていました。
日本原料株式会社(川崎市)は、有害物質が含まれた川の水や地下水を、特殊ろ過材を組み入れた車載型ろ過浄水装置を導入し、水質の改善を目指しています。ヨランダ台風時には被災地への給水が実現しました。 いずれも劣悪な労働環境の中、数人の日本人スタッフが現地の労働者の方々と力を合わせて頑張っていました!
そしてもう一社。ガラッと雰囲気が変わって、英会話スクールの「QQイングリッシュ」にもお邪魔しました。あのバイク便で有名な㈱キュウ急便が始めた新規の事業展開です。フィリピンの都市部では使用言語がほぼ英語なので、欧米人の講師より安価でフィリピン人講師と契約し、日本人を対象に会話中心の授業を格安で提供しています。セブ島の市街地に宿泊込みで8週間、朝から夕方まで受講して35万円なり!高いか安いかは個々の感覚ですが、英語が苦手な私には魅力的な内容でした(8週間は休めないだろうなあ~)。それにしてもバイク便の会社が、フィリピンを拠点にした英会話スクールとは、アイディアに脱帽です。
いろいろな角度から知識が吸収できた初海外視察となりました。しつこいようですがマジメな視察です!(笑)