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11月19日
視察報告(岩手編)
今年の8月上旬、自民党神奈川県議団の視察で岩手県を訪れました。言うまでもなく東日本大震災で甚大な被害を受けた釜石市や陸前高田市を中心に、復興状況の調査が目的でしたが、ブログにアップするタイミングを逸していたので、今更ではありますが、とても勉強になった視察でしたので改めて報告します。
初日は、盛岡市と花巻市の間にある岩手県紫波町の都市再開発事業「オガールプロジェクト」を調査。人口33,387人という小さな自治体ですが、官と民が連携して効率的な再開発が実現していました。町役場を中心に商業施設・スポーツ施設・図書館・保育園などがギュッと詰まったまさにコンパクトシティ。さらにその周辺には住宅地区とサッカーグランドなどが取り囲んでいます。急速に少子高齢化の進む神奈川県にとって、今後の街づくりの参考になりました。
2日目は、まず午前中に釜石市へ向かいました。釜石といえば「鉄とラグビーの街」。ラグビー日本選手権7連覇の偉業を誇る「新日鉄釜石」の本拠地です。そんな釜石市も6年前の東日本大震災で1,000人以上の犠牲者が出ました。現在も復興途上ではありますが、その復興のシンボルとして計画されているのが、「釜石鵜住居復興スタジアム」の建設と2019ラグビーワールドカップ釜石開催です。津波で流されてしまった小学校・中学校の跡地を利用して新たなスタジアムを建設し、そこでワールドカップの試合が行われることが既に決定しています。安全確保のために水門・防潮堤整備も同時に進めれれていました。調査後、昼食会場の「宝来館」で女将さんの震災当日のリアルな被災状況や、その後の復興に向けたラグビー選手との交流のお話を伺い、思わず涙腺が緩んでしまいましたが、2019年に新スタジアムのラグビー観戦で再開の約束して釜石を後にしました。
午後は隣接した大槌町の復興状況と、国交省が行っている津波で損壊した釜石港湾口防波堤の整備状況の調査です。特に釜石港湾口防波堤は、31年の歳月をかけて建設した世界最大水深63m(ギネスブック登録)を誇る設備でしたが、想定を超える津波の威力には耐えられずあっけなく損壊しました。現在国交省は、より強固な防波堤の整備を進めていますが、結局のところ自然の脅威は人間の英知を超えます。私たちは決して驕ることなく、自然と向き合いながら暮らしていく事が大切であると痛感しました。
最終日は、メディアでよく取り上げられていた「奇跡の一本松」がある陸前高田市へ。一本松もかなり遠くからですが見ましたし、津波で倒壊した「道の駅」を震災のモニュメントとして撤去せずにそのまま残してある現場も視察しました。そんな中で、一番心に残ったのが調査に同行していただいた「震災の語り部」の方から聞いたお話でした。海岸から山に登っていく途中に、昭和9年に立てられた石碑があり、そこには『ここより下に家を建てるな。津波が来たら欲捨てて逃げろ』と書いてあるそうです。同じ場所には、江戸時代に立てられた津波による犠牲者の慰霊碑もあり、地元では多くの人がその存在を知っていたとのことでした。にもかかわらず、人は繁栄と共に海側に生活拠点を広げ、今回のような大きな犠牲を払う結果になったと、語り部は言いました。
人は繁栄とともに驕り、そしていつか大きな代償を払う歴史を繰り返してきたのかもしれません。これから神奈川県民のため、より安全な街づくりを目指していく我々は、先人の知識・経験を参考にしながら、しっかりと防災対策を進めていくことを約束します!
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11月12日
9月・10月の活動報告
活動ブログの更新が、すっかり止まってしまって申し訳ございませんでした!9月の議会とその終了を待たずして始まった解散・総選挙のため、この2カ月間は本当にあっという間に過ぎてしまった感があり、気が付けば11月になっておりました。反省しております。今更ではありますが、9月・10月の活動報告をさせて頂きます。
9月は小田原で9/1に開催された9都県市合同防災訓練「ビッグレスキューかながわ」の視察から始まりました。安倍総理や野田総務大臣も出席された大規模な防災訓練では、行政・警察・消防・自衛隊・民間の団体等による連携が災害時に不可欠な事を改めて感じさせられました。この「ビッグレスキューかながわ」は、毎年県内のどこかで開催しますので、より多くの県民の方々に是非見学していただきたいと思います。
9/8からは、平成29年神奈川県議会第3回定例会が始まりましたが、その直前9/5に総務政策常任委員会の委員として緊急の視察が入りました。不安定な北朝鮮情勢を反映してか、米軍厚木基地において5年ぶりに空母艦載機着陸訓練が再開され、周辺住民は騒音に悩まされることとなりました。黒岩知事・佐藤県議会議長は早速米司令官に抗議文を提出し、訓練は予定より短期間で終了しましたが、実際に現地調査をしたところ、その『爆音』に驚かされました。普段横浜に住む自分には到底理解できない苦しみを、基地周辺の住民は背負っている事を痛感し、沖縄に次ぐ「第2の基地県」の県議会議員として、しっかり勉強しより良い解決策を議論して行きたいと思います。
9/8~10/13までの議会は、本会議での代表質問・一般質問、常任委員会、特別委員会と進み、特に総務政策常任委員会では、県の税収見通しや寄付金の取り扱いについて、かなり突っ込んだ議論が出来たと思います。
また、議会中ではありましたが、9/21京急電鉄から「オープントップバス」の試乗会に招待され、しばし議会の忙しさを忘れ三浦半島の小旅行を満喫しました。小泉進次郎代議士・上地横須賀市長らと伴に、屋根のない赤い2階建てバスの上から見た三浦の風景は素晴らしく、今後観光の新たなコンテンツになりうると確信しました。
そんな中、9/28に突然の衆議院解散!今回は正直さすがに驚きました。三年前の前回衆院選では自分はまだ一立候補予定者であり、後援会組織も確立できていない状況でしたが、4か月後に控えた自身の統一地方選にむけて、これ以上ない経験・実績を積ませて頂きました。しかし今回は議員として初めて迎えた衆院選。前回のように『お客さん』扱いという訳にはいきません。確実な『戦力』として戦う決意でこの選挙戦に臨みました。公務で地元に戻れない菅義偉内閣官房長官になり替わり、同じ自民党の仲間である二人の市会議員とともに公示の10/10から投開票の10/22まで、南区中を走り回り多くの人に現政権の実績と今後の安定した政権運営の重要さを訴えました。
そして結果は、 皆さんご存知の通り自民党の大勝、菅官房長官も8選目を大勝利で飾ることが出来ました。ありがとございます。特に我が新堀後援会の皆様、ふみあき会、たんぽぽの会、新風会、企業後援会の皆様には、お忙しい中ご協力いただき感謝の気持ちでいっぱいです。頼もしいメンバーに恵まれて、自分は幸せ者だと改めて感じました。本当にありがとうございました!