活動ブログ 2025年10月

10月 17 10月17日

2025年9月 活動報告

10月に入って、ようやく過ごし易い気候になってきました。それでも日中は汗ばむ気候の日もあるかと思えば、気温が20度に満たない日もあり、体調管理が難しい日が続きます。皆さんも充分お気を付けください。

暑くて長い8月が終わり、神奈川県議会は9/8から第3回定例会(上期)がスタートしました。本会議では代表質問・一般質問が行われ、議案はその後常任委員会に付託されます。私が委員長を務める産業労働常任委員会での審議は9/26から始まり、本会議での採決は10/14に行われますので、議会の内容については10月のブログでご報告出せていただききます。

今年は珍しく9月に入っても視察が2件ありました。まず最初は9/3に実施した産業労働常任委員会の県内視察。常任委員会の視察は、県外と県内の年2回行われるのが慣例です。8月に東北へ行った県外視察に続き、今回は県内2ヶ所を丸一日かけて調査してきました。1ヵ所 目は横浜市神奈川区にあるキオクシア株式会社です。キオクシア(株)は東芝の関連会社「東芝メモリ」としてスタートし、フラッシュメモリやSSD・USB等の半導体を活用した記録媒体の制作をメインとしてきた会社で、愛知県の四日市に本拠地を構えていましたが、県の企業誘致施策「セレクト神奈川NEXT」を活用して横浜に二か所の研究・開発拠点を新設したため視察を行うこととしました。専門的な技術開発のお話は、正直難易度が高く私の頭では理解不可能?なので説明は割愛させていただきますが…(汗)、こうした我が国を代表する最先端の技術を持った企業が、県の誘致策によって県内に拠点を構えるということは、税収や地域活性化など様々なプラスはあれどマイナス要因は見当たりません。引き続き、多くの企業に神奈川県に進出していただくため、施策を推進していきたいと思います。ちなみにキオクシアさんの情報管理はとても厳しく、施設内にスマホの持ち込みが出来ず、写真は社屋のエントランスのみとなります。ご了承ください。

2ヶ所目は、綾瀬市にある(株)熊井さんを訪問。ちょうどお昼時に綾瀬に到着したので、地元選出の綱島洋一県議がお勧めのとんかつ屋「高座」さんで腹ごしらえしてから視察に向かいました。とんかつ、絶品でした!

(株)熊井は、2022年に前身である熊井製作所から独立した比較的新しい会社です。自動車の製造過程等で見られる塗装プラント設備の製造・据え付けを主な業務としています。しかし何と言っても(株)熊井さんの特徴は、外国人材の積極雇用にあります。従業員数12名のうち、なんと10名が外国籍の方でした。県内中小企業が深刻な人手不足に苦しんでいる中、外国人材の雇用促進・定着は神奈川県として大きな課題です。そこで、成功例の代表的な企業である(株)熊井さんの取り組みを現地で確認しよう、ということになりました。社屋が手狭とのことで、まずは綾瀬市役所の議会会議室をお借りして座学。綾瀬市議会局の皆さん、ありがとうございました。その後は、市役所からほど近い場所にある工場等を見学させていただきました。注目なのは、業務のDX化を積極的に進め『言葉の壁』を取り払ったことです。これまで技術や情報はベテランの職人さんの頭の中にありました。そうした情報をデータ化して共有することで、これまでのような口頭での引き継ぎがなくなり、外国籍の社員にもストレスなく業務に取り組むことが可能になったのです。新しい技術を取り入れた事により、外国人材の雇用に繋がった好事例として、大変参考になりました。

       

そしてもう一つは、急遽実施が決まった大阪万博会場と花博記念公園鶴見緑地の視察です。正直「万博、盛り上がってるけど個人的に行く余裕はないし…。所属している委員会や議連で視察する大義名分もないし…。まあ予想以上に盛り上がったからいいんじゃない?」というやや冷めた目で大阪万博の報道を見守っていた私でしたが、突如として訪れた視察メンバー入りのチャンス。横浜の上瀬谷で開催が決定している国際園芸博覧会「GREEN  EXPO 2027」の成功を目的の一つに掲げ、日頃から県内の造園業の皆さんと交流を図って神奈川の緑の保全を目指している『自民党みどりの会』が、35年前に開催された「大阪・花と緑の博覧会」の会場となった鶴見緑地の博覧会後の活用方法について調査を行い、せっかくなので開催中の万博会場も視察しよう、という企画が持ち上がったのは7月末でした。自分も『自民党みどりの会』に所属していたので、これは絶好のチャンス!とエントリーしたのですが、参加人数は限定15名とのこと…。半分諦めていたのですが、幸運にも視察メンバーに選ばれました。9/9午前中の新幹線で大阪入りし、午後イチから万博会場を視察。3つのパビリオンを見てそのまま大阪市内に宿泊し、翌日午前中に大阪市鶴見区の花博記念公園を視察して午後イチの新幹線で帰京と、まさに弾丸ツアーのような視察となりました。詳細を書くと長くなってしまいますので、簡単に感想を述べるとしたならば、とにかく大阪万博はすごい人出で、どこを見てもミャクミャクだらけ。さらに午後だけで3つのパビリオンを見る過密スケジュールと、当日は37度の猛暑日。とにかく疲れました!最後は足は痛いわ意識は朦朧とするわで、なんだかよく覚えていません…。還暦を超えた身にとって、この強行軍はちょっと無理だったのかもしれませんね。しかし翌日の鶴見緑地の視察は、予想以上に有意義な視察となりました。「GREEN  EXPO 2027」を2年後に控えた我々にとって、跡地利用の参考になっただけでなく、現在神奈川県が抱えている県立公園の活性化という課題に向け、最近はやりのPark PFIだけではなく、より民間の知恵と実績を活用した県立公園の運営について、まさに大きなヒントとなる取り組みを知ることが出来ました。むちゃくちゃ楽しみにしていた万博会場のことはあまり覚えてなくて、35年前の花博会場で大きな収穫のあった弾丸視察となりました。

         

     

さて、9月の地域活動に目を向けるとすれば、やはりお三の宮日枝神社の例大祭になるでしょうか。毎年この時期は、南区最大のお祭りが執り行われます。今年は9/12~14の3日間で開催され、恒例の大神輿のご巡行から神輿の連合渡御、そして締めくくりの奉納演芸大会と盛大に続きます。こうした地域の伝統は、未来永劫守り続けていかなければと改めて感じます。とは言え、内容は毎年ほぼ同じなので改めてご報告することもないのですが、唯一新しい発見がありました。大神輿のご巡行は日枝神社を出発して南区内を練り歩いた後、中区の伊勢佐木町まで行って引き返してくる長い道のりとなりますが、大半の参加者がこの行程を徒歩で移動します。私はいつも最初の神酒所で離脱してしまうのですが(ごめんなさい!)、そんな長い行程を完走するメンバーの一人に『大天狗様』がいらっしゃいます。一本歯の高下駄をはいて移動するだけでも、熟練の技術がないと歩くこともままならないのではないかと思います。そんな重労働の『大天狗様』役は、いったいどんな人なのか?と毎年疑問に思っていましたが、今年はその謎がついに解明されました。なんと毎年『大天狗様』役は、日枝小学校の副校長に決まっているのだそうです。新しい副校長が異動してきたときの重要な引き継ぎ事項となっているらしく、市の教育委員会も日枝小の副校長の人選は体力のある男性に決まっているとかいないとか…。意外なところでも「伝統」?が引き継がれていると学んだ例大祭でした。

       

その他トピックスとしては、私が心の底から頼りにしている後援会副会長の倉澤敏郎さんが社長を務める向洋電機土木(株)が倉業60周年を迎え、盛大に祝賀パーティーが開催された事をご紹介したいと思います。向洋電機さんは電気設備工事の施工を主な業務として、横浜を中心に地域に根差した堅実な仕事で実績を重ねてきた我が地元の優良企業です。特に倉澤さんが三代目の社長になってからは、会社の業績だけでなく従業員の方々への配慮や地域への貢献が素晴らしく、ここ数年で行政から多くの表彰もされたと記憶しています。また外国人材の雇用にも積極的で、まさに中小企業の鏡と言っても過言ではない(ちょっと褒めすぎかもしれませんが…)会社です。だだ、仕事から離れたオフは、本当に『楽しいおじさん』でゴルフや飲み会では賑やかに仲良くやらせていただいています。そんな倉澤さんの会社の倉業60周年パーティー。ゲストのMr.シャチホコのステージも最高でした。政界からの参加は自分だけでしたが、笑いあり涙ありのアットホームで素敵なパーティーでした。地域の元気は、まさにこうした企業が担っています。これからも地域経済の先頭に立って行って欲しいし、自分は応援団としてがんばらなきゃ、とあらためて思いました。

   

気が付けば10月も中旬になってしまい、9月の報告としては少し遅めにはなってしまいましたが、総裁選などあり多忙を極めていたと言い訳をしながら、今回の報告を終わります。来月もよろしくお願いいたします。