活動ブログ

6月 09 6月9日

2024年5月 活動報告

何かと忙しい5月が終わり、気が付けば6月になって2度目の週末を迎えました。早速、5月の活動報告を始めます。

毎年5月と言えば新年度の議会の人事を決める「臨時議会」が中心となります。新しい議長には、我が会派から緑区選出の柳下剛議員が就任されました。同時に自民党県議団の新執行部もスタートし、自分は今年度の自民党県議団副団長に就任することになりました。団長と四人の副団長で構成される団執行部の役割で最も重要なのが、「団会議」の準備や進行です。本会議や常任委員会の決議態度の確認はもちろん、議会運営委員会の内容、政調会による代表・一般質問の骨子説明、団長会での決定事項など、重要な案件を議題とするのが「団会議」です。つまり自民党県議団の意思決定は、全て「団会議」での決定事項によるものとなります。その他にも、様々なお知らせや資料の配布、更にはお弁当の手配なども団執行部の仕事であり、上手く進めるのが当たり前で何かが滞れば、団員の皆さんからおしかりを受けるなかなか大変な仕事となります。新任の杉本透団長をしっかりと支えて、1年間スムーズな団運営を目指し頑張ります。

また、今年度は「文化スポーツ観光常任委員会」の副委員長に指名されました。議員10年目にして初めて所属する委員会となります。自分が新人議員の頃「観光」は産業労働局の所管でしたので、常任委員会で長時間の質疑も行い、一定の知識を持ち合わせてはいますが、「文化・スポーツ」の分野は過去にあまり経験がなく、少し不安ではあるものの決して嫌いな分野ではないので、副委員長として1年間張り切っていきたいと思っています。

その他では、過去3年間所属していた「政務活動費連絡会」において今年度の座長に就任いたしました。国会は『政治と金』一色の状況ですが、県議会議員に支給される「政務活動費」は、国会議員の「政策活動費」とは違い1円単位まで領収書を添付した報告書を提出し、さらに今年度からはそうした書類が県のホームページで閲覧可能となりました。こうした改革を行ってきたのが超党派の議員による「政務活動費連絡会」です。皆さんの税金を原資に支給される「政務活動費」ですから、使途を明確にすることは当然の義務です。今年は座長という立場で、更に透明性の高い運用を目指します。

人事が一段落したので、あとは6月の第2回定例会(6/13スタート)を待つばかり。議会以外では、3日に2年連続で「ザ・よこはまパレード」に参加したり、10日に「戦没者追悼式」、11日に「全拉致被害者の即時一括帰国を求める国民大集会」、18日に「横浜日韓にぎわい祭」、30日に「かながわのみどりを創り育てる集い」など、様々な公務が毎週のように続きました。2年前はコロナ禍だったことが嘘のようです。忙しいって幸せですね!(笑)

    

また、5月~6月は総会シーズンでもあります。19日にボーイスカウト神奈川連盟の総会・懇親会、21日に地元の南事業会総会・懇親会、22日に自衛隊横浜中央募集相談員会総会・懇親会、23日に神奈川県防災消防組合の総会・懇親会、24日にお三の宮地区連合会総会に出席しました。6月はさらに多くの総会・懇親会が予定されています。こうして様々な団体からお声をかけていただき、各業界の皆さんとコミュニケーションを図れることは、議員にとって大変有効な時間であるとともに、大切な仕事の一つでもあります。そして、総会とは少し違いますが毎年恒例の南区薬剤師会と南警察の主催による「薬物乱用防止キャンペーン」にも例年通り参加しました。今年はパレードの進むスピードが速すぎて?なんだかアッという間に終わってしまった感がありますが、県警音楽隊とカラーガード隊は、いつ見てもかっこいいですね。毎年一緒にパレード出来て光栄です。

 

  

さあ、6月は新しい役職、新しい委員会での議会が正式にスタートします。不安より期待が大きく膨らむ5月の活動報告は以上です。また来月、よろしくお願いいたします。

5月 05 5月5日

2024年4月 活動報告

GWも間もなく終了ですが、良いお天気が続き気分も爽快です。私事ですが、この連休中に誕生日を迎え61歳となりました。昨年、還暦を迎えてショック?を受けてから早一年。こんな感じでアッという間に65歳になり、気が付けば70歳になっているのでしょうか?自分では想像がつきません(汗)。とにかく身体が元気な間は頑張っていこう!と思いつつ、4月の活動報告をはじめます。

1月・8月と同様に、4月は議会が開催されない数少ない月となります。こうした、時間に余裕がある時こそ視察のチャンス。4/12~13に一泊二日で福島県を訪れました。視察で福島に行くのは2018年以来りとなります。主な目的は、東電の福島第一原発が昨年8月から開始した処理水の海洋放出についての調査です。初日は「東日本大震災・原子力災害伝承館」や震災遺構「浪江町立請戸小学校」、「大平山霊園」などを見学しました。福島県が中心となり、未曾有の災害を経験しながらも復興の道を歩んできた福島の記録と記憶を、防災・減災の教訓として未来に繋いでいく様々な取組がわかりやすく展示されていました。貴重な資料の数々を教訓にしたいと思います。

二日目は、相馬市の防災備蓄倉庫や伝承鎮魂記念館などを視察した後、いよいよメインの福島第一原発へ。13年が経過した今も、報道の映像が目に焼き付いて離れない1号機・2号機・3号機の建屋は、爆発で吹き飛んだ当時の風景のままそこに建っていました。未だに線量が高く、廃炉に向け現在はロボットによる遠隔操作で燃料デブリの取り出し作業が行われており、原子力災害の恐ろしさを改めて感じます。そして世界が注目する多核種除去設備等処理水(いわゆるALPS処理水)は、何重もの処理を繰り返し可能な限り放射性物質を除去したのちに海洋放出することを学びました。ALPS処理水に含まれるトリチウムは1,500ベクレル/L未満であり、WHOの飲料水基準である10,000ベクレル/Lを大きく下回ります。IAEAのお墨付きもいただき、科学的に見ても全く安全な状態で海洋放出されているにもかかわらず、中国は事実上日本のすべての食料品の輸入を停止しています。ところが驚くことに、中国の原発は福島の約5倍に当たるトリチウムを海洋放出しているのだそうです。こうした事実は、やはり視察によって理解することができますし、理解したことによって発信することができます。皆さんも福島の海産物・農産物を食べて福島県を応援しましょう!

実はこの4月に、もう一本視察が予定されていました。所属する日華親善議員連盟(超党派)の台湾視察です。しかし、ご存じの通り4月3日に発生した台湾東部沖地震(花蓮地震)により、当然のことではありますが視察は中止になりました。今回訪れようとしていた新北市は神奈川県と友好都市の関係にあり、数年に一回程度、議会同士の交流も行われています。新北市も大きな被害が出たとの報道もあり心配です。そこで自民党神奈川県連は、各選挙区支部において被災地支援のための募金活動を実施することを決定しました。我が神奈川2区支部においては4/20(土)に上大岡駅前を借りて募金活動を行いました。台湾と言えば、東日本大震災や今年1月の能登半島地震においても、必ず我が国の被災地に対して多くの支援をしてくれる友好国です。今こそこれまでの恩返しをしなければならないと強く感じています。急な決定だったので各議員のスケジュール調整が難しく、約1時間という短時間にもかかわらず88,098円の募金が集まりました。地元の皆さんの善意に心から感謝いたします。ありがとうございました!

冒頭触れたように4月は議会がお休みなので、数少ない公務となるのが県立学校の入学式です。地元南区には、横浜清陵高校・横浜国際高校・南支援学校の3つの県立学校があります。清陵と横浜国際の入学式は同日開催なので、3月の卒業式に出席した清陵は今回祝電対応とさせていただき、南支援学校と横浜国際高校の入学式にお邪魔しました。コロナ禍の影響で久しぶりの入学式参加でしたが、若者たちの姿を見るとどうしても自分の学生時代を思い出しノスタルジックな気分になってしまいます。一点残念だったのは、横浜国際の入学式当日が大雨だったことです。自分の息子の中学入学式も土砂降りだったのを思い出し、新入生や保護者の皆さんの気持ちがよくわかりました。更に、会場となる体育館の入口が雨漏りでバケツが並んでいる状態でした。せっかくの晴れの舞台にこれはいけません。議会が始まったら早急に修繕工事の予算化を進言しなければ!

その他後援会や地域での活動としては、「新堀ふみあき懇親ゴルフ会」や人生初の本格的なお茶会参加、ボーイスカウトみなと地区の表彰式など様々ありましたが、こちらは個人アカウントのFacebookに投稿しているので詳細はそちらをご覧ください。

令和6年度も無事スタートして1か月。連休明けからは、臨時議会で新年度人事が決まります。さあ、今年度はどんな仕事が待っているのか?次回の活動報告では新たな役職や所属委員会などを中心にお伝えしますので、どうぞよろしくお願いいたします。

4月 14 4月14日

2024年3月 活動報告

4月を迎え、大岡川の桜も満開です。暑かったり寒かったり、晴れたり大雨だったりと不安定な気候が続きますが、令和6年度はスタートしました。新年度は議会でどの委員会に所属して、会派内ではどんな役目を受け持つのか?これは5月連休明けの臨時議会までわかりませんが、毎年この時期は色々と妄想?しながら過ごしています。年間を通して4月は議会が開催されない数少ない月でもあり、先週は溜まった書類の整理など事務所の大掃除で気分もリフレッシュ。早速3月、と言うより令和5年度末の活動報告を始めます。

令和6年度当初予算案を中心に審議する県議会令和6年第1回定例会は、2/13から3/25まで約1か月半をかけて行われました。その間、本会議、常任委員会、特別委員会を経て4日間の予算委員会で集中審議を行い、再び常任委員会、本会議に戻って各議案を採決し、2兆1千億円を超える一般会計含む総額約4兆5千億円の6年度当初予算は無事可決され終了。今定例会では本会議一般質問と予算委員会の二度にわたり自身の登壇があり、常任委員会での質疑も併せ、とにかく忙しかった印象です。2/22の一般質問はすでにこのブログで報告済なので、3月のトピックスとしては予算委員会について報告します。

3/12から4日間の日程で始まった予算委員会。実は予算委員会で登壇するのは久しぶりで、前回(2年前)は副委員長だったので質問は4年振りになります。自分の受け持ちは最終日の3/15でした。我が会派の慣例で、予算委員会は4人一組のチームで臨みます。自分は、後輩の2期生二人(大村議員・桝議員)と最終日最後の質問を飾る柳下団長に挟まれた格好で、3人目の登壇となりました。予算委員会は時間との闘いです。目線の先には大きな計測器が時間を刻みます。自分に与えられた時間は30分で、あまり欲張ると時間オーバーの可能性が高く、今回はテーマを絞って質問することにしました。選んだテーマは「外国人労働者の職場環境について」としました。近年、我が国の人手不足・労働力不足は深刻な状況であり、建設業・運輸業・サービス業問わず喫緊の課題です。私の地元でも多くの企業が外国人労働者を雇用しています。県の次年度予算案にも、特に中小企業を中心とした外国人労働者の雇用促進を支援する予算が組まれており、雇用側と就労側双方に支援が届くような取り組みを実現するよう、黒岩知事等に訴えました。詳しくは、神奈川県HPから県議会のページの動画ご覧ください。調子に乗ってしゃべりすぎて、最後に時間が足りなくなって焦っている私の姿が確認できます。(笑)

議会以外の公務として2点報告します。昨年秋にベトナムとカンボジアを視察したことは既に当ブログで報告済みですが、その時ベトナムの経営者の方々との意見交換をする時間がありました。VJCCという日本政府が支援している日本のビジネスを学ぶ研修コースの若手経営者の皆さんが、今回は研修の一環として日本を訪れ神奈川県庁を訪問してくれました。約4か月ぶりの再開であり、覚えている顔も複数参加していて、意見交換というよりはセレモニーでしたが本会議場などを案内し盛り上がりました。前述の予算委員会のテーマもそうですが、ベトナムを中心としたアジア諸国との繋がりは今後ますます重要になってくると思います。今や中国に次ぐ在日外国人の第2位となったベトナム人は、親日家が多くとても勤勉です。ともに発展していけるような協力関係をこれからも築いていきたいと改めて強く感じました。

もう1点は、生まれ変わった旧横浜文化体育館「BUNTAI横浜」の開館セレモニーです。来賓としてご招待いただきました。横浜文化体育館と言えば、自分が子ども時代から青春時代にかけて、大物歌手のコンサートやプロレス興行など大規模な催し物のイベント会場としてその存在感を放っていた場所です。省略した『文体』の呼び名で親しまれ、ある種地元のランドマーク的な存在でもありました。近年では、少林寺拳法神奈川県大会の会場として、来賓の立場で訪れてもいました。そんな文体が、横浜市の関内地区再整備計画の一環として、装いも新たに開会式を迎えたのです。ネーミングも略称をそのまま活かして「BUNTAI横浜」。外観も以前のコテコテのザ・体育館的なものから、おしゃれな意匠の外観に生まれ変わりました。ちなみに外観は、帆船の白い帆を表しているとのことです。当日はサプライズゲストとして、俳優の竹中直人さん(個人的に大ファンです!)と元乃木坂46の秋元真夏さんも参加。その他のパフォーマンスも素晴らしく、想像以上に楽しめた式典となりました。横浜市、なかなかやりますな。

この時期の我が地元の地域活動と言えば、桜と切っても切れない間柄となります。なんといっても我が南区の誇る「大岡川の桜」は3月末が見どころ。今年は気温が低い日が多く、桜は例年よりは少し遅めの開花となりましたが、南区が1年間で最も賑わうのがこの時期です。そうした中、「第1回みなみ桜まつり」が3/23に開催されました。南区恒例の桜まつりがなぜ第1回?と思われる方もいると思いますが、昨年から春に行われていた「桜まつり」と夏に行われていた「南まつり」が合体?して「みなみ桜まつり」となったのです。ところが昨年の開催は季節外れの豪雨に見舞われ、残念ながら中止となりました。というわけで今回が栄えある「第1回みなみ桜まつり」となったのです。区としてはコロナ禍も含め実に4年振りとなる大型イベントの開催となり、桜の花はまだちょっと早かった、いやほとんど咲いていなかった(汗)のですが、会場の蒔田公園は2日間多くの人で賑わいました。私はと言えば、議員団の代表として祝辞を述べさせていただき、その後は知人や支援者の皆さんが出店しているテントを回り、カレー・焼きそば・焼き鳥など「営業協力」に努め、おなか一杯となりました。

その他にも、中村地区のセンター祭りや横濱橋商店街の桜まつりなど、地域のイベントはまさに『花盛り』を迎え、久しぶりに多忙な週末を過ごした1か月となりました。

最後に、所属する横浜南ロータリークラブでの活動を紹介します。「リラのいえ」は県立こども医療センターに隣接する、遠方から医療センターで治療を受ける病児とともに訪れる家族の宿泊施設です。このブログでも何度か紹介していますが、「リラのいえ」を運営するNPO法人「スマイルオブキッズ」さんは、議員としてもロータリークラブの一員としても常日頃から応援をしています。宿泊する病児のご家族が使う洗濯機が古くなって「いつ壊れるかわからない」状況だと聞き、ロータリークラブの社会奉仕活動の一環として、今回新品の洗濯機を寄付することになりました。贈呈式?と言うほど大げさなものではありませんが、家も近所なため駆り出され、まあまあ高齢な?クラブのメンバー皆で運んで設置しました(最終的なセッティングはプロにお任せしましたが…)。「リラのいえ」の皆さんには、これからもこども医療センターで治療を受ける病児とそのご家族に寄り添った活動をお願いしたいと思いますし、我々は引き続きスマイルオブキッズの皆さんを支援していきたいと思っています。

バタバタとした年度末でしたが、コロナ禍の終了とともに忙しい日々が戻り充実した毎日が送れていることに感謝しています。辛いことも楽しいことも、本当に様々な出来事があった令和5年度でしたが、はたして令和6年度はどんな1年となりますか。できればよい1年であることを期待しながら、今回のブログを終了します。

3月 30 3月30日

令和6年第1回定例会 一般質問

2月13日から始まった神奈川県議会第1回定例会の本会議で、3期生になって最初の一般質問を2月22日に行いました。思えば今回が9回目の一般質問となり、毎年毎年少しづつ慣れてきてはいるものの、やはり登壇前はそれなりに緊張します。約1か月半前から準備を始め、概ね自分がやりたかったテーマで7項目の質問が出来ました。今回のブログでは、今年の一般質問と答弁の概略を紹介します。きっと読んでもあまり面白くないかと思いますが(笑)、私が議員としてどのようなテーマに興味を持ち、取り組んでいるかがわかる内容になっています。ご興味のある方は、お時間に余裕のある時に是非ご一読ください。

1.横浜の米軍基地に関する取組について

【質問】私の地元南区にも跨る根岸住宅地区は、日米で返還が合意されてから原状回復工事の遅れ等により進展が見られなかったが、今年1月に横浜市が跡地利用の計画変更や、市の共同使用への参画など新しい動きがあった。また、横浜ノースドックも2月から小型揚陸艇部隊による本格的な運用が開始され、今年中には280名規模の人員が配備されるとの情報提供があった。県として、両基地の問題に今後どのように取り組むのか。

【答弁】根岸住宅地区は、横浜市の共同使用参画で返還前の作業着手が可能となり、早期の跡地利用に向け望ましい取組と考えている。今後は、返還の時期等具体的なプロセスについて関係者間での調整が必要であり、県としては適切な時期の返還や円滑な跡地の有効活用が図られるよう、市と連携して国に働きかけていく。また横浜ノースドックは、横浜港の中心に位置し民間船舶の航行への支障や周辺への騒音などが懸念される。引き続き、部隊の活動内容など国に情報提供を求め、問題があればその改善を国に求めていく。(黒岩知事)

 

2.県民ホールの休館に伴う県民利用等への対応について

【質問】県民ホールは、老朽化による再整備のため令和7年4月からの休館が発表され、これまで利用してきた県民・団体からは今後の活動に向け不安の声が上がっている。県はこれらの声を受け止め、休館に向けての周知や再整備の方向性、休館中の関係者への対応等を丁寧に取り組んで行く必要があると考えるが、今後どのように対応していくのか。

【答弁】県民ホールは県内に同規模の施設が少ないことから、休館中の県民の活動への影響をできるだけ抑える必要がある。県民や関係団体に対し、代替施設の情報提供と共に県民ホールの今後の在り方の検討状況などを丁寧に説明していく。また休館前には、感謝の気持ちを込めて、これまで出演した多くの吹奏楽団に演奏していただく機会を提供するとともに、神奈川にゆかりのあるアーチストによる記念公演や館内を自由に見学できる開放日なども企画する。(黒岩知事)

3.県内消費喚起事業「かながわPay」の総括について

【質問】3年を超えるコロナ禍や長引く物価高騰の中、「かながわPay」は第1弾から第3弾を通じて県内の多くの事業者・消費者の期待に応え、支援に繋げることがことができたと受け止めている。現在、個人消費は持ち直しつつあるが、国際情勢や物価高騰の長期化も懸念され、「かながわPay」での経験値は今後も引き継いでいく必要がある。「かながわPay」第3弾までを振り返り 、成果と課題をどう総括しているのか。

【答弁】「かながわPay」は、アプリダウンロード280万、加盟店舗25,000店と多くの皆様にご利用いただき、270億円の予算に対し決済金額は2,430億円にのぼり、事業者支援と県民の消費喚起に大きな成果を上げた。またキャッシュレス決済の普及にも貢献した。今後、同様の支援策が求められる状況になった場合は、事業者・県民の双方がより利用しやすい取組となるよう経験を活かしていく。(黒岩知事)

4.「ともに生きる社会かながわ憲章」の普及啓発について

【質問】津久井やまゆり園事件をきっかけに、障がい者との共生社会の実現を目指し7年前に制定した「ともに生きる社会かながわ憲章」の認知度は現在約40%であり、目標の50%には届いていない。一層の認知度向上を図るため、プロスポーツチームなどの発信力のある企業・団体との連携を進める必要があると考えるが、県としてどのように取り組むのか。

【答弁】県は「ともに生きる社会かながわ憲章」の普及に向け、企業・団体・市町村等と連携しながら様々な取組を行ってきたが、さらに認知度の向上を図るには、大きな集客力を有するプロスポーツとの連携が大変効果的と考える。そこで「かながわスポーツ・プラットフォーム」に参加するスポーツチームに憲章の普及に取り組むよう働きかけるとともに、若者に人気のあるeスポーツチームとの連携も検討する。(黒岩知事)

5.「ドローン前提社会」の実現に向けた取組について

【質問】ドローンが災害対策や農業振興などの分野で活躍する社会をを目指し、ドローンの操縦者の育成や機体の開発等を進めるためには、事業者がテスト飛行に使用する「ドローンフィールド」が必要とされる。河川やゴルフ場などの新たなフィールドを幅広く探していくことが必要と考えるが、県として今後「ドローンフィールド」の確保にどのように取り組むのか。

【答弁】需要が高まっているドローンの実証フィールド確保のため、県内において河川などの構造物の少ない空間で実証が可能か検討し、事業者への情報提供を行う。またゴルフ場やグランドの空き時間が活用可能か検証し、事業者とのマッチングを進める。こうした実証フィールドの確保を進め、「ドローン前提社会」の実現を目指す。(黒岩知事)

6.様々な主体と連携した部活動の地域移行について

 

【質問】部活動の地域移行について、昨年11月に共生社会推進特別委員会として福岡大学の取組を視察した。同大学では、近隣の中学生に大学が所有するスポーツ施設や指導者の提供を行う画期的な取組をし実践していた。部活動の地域移行における課題を解決するためには、総合型地域スポーツクラブだけでなく、大学や企業などの様々な主体との連携・協力が有効と考えるが、県としてどのように取り組むのか。

【答弁】部活動の地域移行については、教員に代わって指導する担い手の確保が大きな課題である。県は今年度「かながわ地域クラブ活動指導者データベース」を立ち上げるとともに、桐蔭横浜大学と日本スポーツ協会による「地域部活動指導者資格認定プログラム」に県も参画し、大学などと連携しながら指導者人材の確保につなげる。新年度予算にも関係した費用を計上しており、教育委員会とともに様々な主体と連携・協力していく。(三枝スポーツ局長)

7.教員のメンタルヘルス対策について

【質問】学校や教員に求められる役割が拡大している中、令和4年度にメンタルの不調で休職をする教員数は、2年連続で過去最大となった。教員の不足が課題の現在において、県立学校における教員のメンタルヘルス対策は重要性を増している。県教育委員会は現状どのような取組を行い、今後どのような姿勢でこの問題に取り組むのか。

【答弁】県教委では、毎年全ての教員に対してストレスチェックを実施し、一般教員については年4回のメンタルヘルス研修・専門家による無料の相談窓口を設けている。更に「総合健康リスク」が高い学校には精神科医を派遣したり、復職を目指す教員には「職場リハビリテーション」により円滑な職場復帰を支援している。今後は、管理職向けの研修の充実を図るとともに、来年度新たに県立高校6校をモデル校に指定して、職員室などの環境改善に着手する。(花田教育長)

 

基地対策から文化・福祉・経済・教育まで広範囲の質問を実施し、知事を始め県幹部職員から前向きな答弁をいただくことが出来ました。それぞれの答弁が、今後しっかりと実践されているかチェックするのも議会の仕事です。新年度も目前に迫りました。気持ちも新たに、頑張ります!

 

3月 10 3月10日

2024年2月 活動報告 

3月の声を聞いても寒い日が続きますね。晴れれば日中は暖かい日もありますが、朝夕は本当に冷え込みます。体調管理に気を遣いながら、一年で最も忙しい1~3月を迎え、多忙な毎日を過ごしています。1月の報告がだいぶ遅くなってしまったので、2月の報告は早めに!と思っていましたが、結局3月も10日が過ぎてしまいました。時が経つのは早いものです。

2月に入って議会が始まるまでの約2週間、この時期には珍しく2つの視察がありました。一つ目は、2/1に行われた共生社会推進特別委員会の県内視察で「中井やまゆり園」を訪れました。県立の障がい者施設「中井やまゆり園」はここ数年、虐待事案などが多発し、悪い意味で注目を集めていました。共生社会の実現を目指す神奈川県としては、お膝元の県立施設での度重なる不祥事に対し、外部アドバイザーを常駐させるなど対策を行ってきましたが、改善に向けてはまだ道半ばといったところです。それでも街中に施設外作業スペースを設けるなど新たな取り組みを導入し、重度の障害を持つ入居者の皆さんにも少しずつ協調性と笑顔が戻って来たと聞きます。この日は、午前中に秦野駅にほど近い作業スペース「らっかせい」を視察し、午後は中井やまゆり園を視察しました。特に「らっかせい」では各委員が入居者の中に混ざって、牛乳の紙パックを解体する作業を手伝いました。なかなかできない体験だったと思います。数か月前まで真っ暗な居室から出てこなかった方が、今はこうして施設の外に出て作業をしているところを見て、アドバイザーの的確な指導と職員の方々の努力が垣間見れました。昨年秋に同委員会の視察で、私自身初めて福岡の障がい者施設を視察した時の先に見えない不安感と比べ、今回は一筋の光が見えた気がしました。もちろん、根本的な改善には長い時間を要すると思いますが、今後に期待が持てる視察となりました。

2つ目は、2/9に自民党防衛議連のメンバーによる「キャンプ座間」の視察です。まず、相武台の駅から住宅街を抜け徒歩数分の距離に、日米合同の広大な基地があることに驚きました。もともとは、第2次世界大戦中に帝国陸軍の訓練施設として使用された基地だそうです。ちょうどお昼時に到着したので、自衛官の皆さんと同じ食堂で同じメニューの昼食(この日は豚骨ラーメン!)をいただきました。その後、講堂でレクチャーを受けてから自衛隊の様々な装備や資料展示室などを見学し、続けてマイクロバスに乗り「座間ツアー」と呼ばれる米軍施設を車内から視察するコースを体験。最後は、昭和天皇が戦時中視察に来られた際の防空壕(実際は使用されなかったようです)や、昭和12年に天皇陛下自らが命名された『相武台』の地名にちなんだ「相武臺碑」も見学。貴重な経験となりました。1月に能登半島地震があったばかりということもあり、やはり注目だったのは災害時に活躍した自衛隊の装備の数々でした。橋のない河川に仮設の橋を架ける重機などは圧巻としか言いようがありません。また海外の戦場跡地で地雷を撤去するための車両も興味深かったです。どこかの政党は、自衛隊が憲法違反で防衛費の増額は軍事力を増強だ、などと寝ぼけたことを言っていますが、こうした装備のどこが軍事力なのか…。国民をあらゆる危機から救えるのは自衛隊以外にありません。これからも応援し続けていく気持ちがますます強くなった視察となりました。

そして2/13からは神奈川県議会の令和6年第一回定例会が始まりました。2~3月に行われる第一回定例会は、次年度当初予算案を審議する大切な議会です。また今定例会では本会議一般質問で自分の登壇もあり、6~7項目の質問の準備にも時間がかかります。持ち時間30分に対して、約1か月半前から打ち合わせが始まり、自分がやりたい質問を実現するための『勉強会』と称する県当局との攻防?はタフな精神力が必要です。紆余曲折ありましたが、今回もなんとか満足のいく質問になったのかな、と思っています。しかしながら、ここで一般質問の内容を説明するとあまりに長文となってしまいますので、本会議から常任委員会、特別委員会、予算委員会と続く定例会については、後日改めて詳細をご報告させていただきます。そう言えば、すっかり2月の恒例となった「ピンクシャツDAY」では、県庁本庁舎が見事にピンク色に染まっていましたよ。

定例会とは直接の関係はありませんが、2/27に「拉致問題地方議会全国協議会」の一員(役職は会計です)として松田会長以下、小島幹事長、新井事務局長とともに、「特定失踪者問題調査会」の荒木和博会長ら役員の方々との面会に臨みました。限りなく北朝鮮から拉致された可能性が高いにもかかわらず、証拠不十分で拉致被害者と認定されていない特定失踪者のご家族にも、高齢化の波は押し寄せています。拉致被害者のみならず、特定失踪者に関しても全国協議会および県議会拉致議連として取組の強化をしていく必要性を感じました。

昨年4月の選挙前の街頭活動中に、脱炭素社会の実現や太陽光発電の重要性を訴える団体「ゼロエミッション横浜」のS さんからお声がけいただき、それ以来要望書を受けとったり意見交換などもしていました。2/24に、そのSさんの繋がりから、環境問題、特に太陽光パネルの普及を目指して活動する横浜市立大学のサークル「Tehs」のメンバーを中心とした現役大学生(高校生もいました!)の皆さんとの意見交換会に参加しました。おそらく学生の方々とガッツリ意見交換をしたのは、この日が初めてだったと思います。東京都や川崎市が、太陽光パネルの設置を一部義務化しようとする中、神奈川県の方向性を確認したいとの趣旨で、同期の芥川議員(座間市)・市川議員(藤沢市)、後輩の大村議員(金沢区)・桝議員(茅ヶ崎市)の5名で対応し、神奈川県の現状や今後の方向性について、かなり熱い積極的な議論となりました。温暖化が進む現状や政府の方針など踏まえれば、脱炭素社会の実現は必須の課題であることは間違いありません。しかし、企業の理解や太陽光パネルの廃棄の問題等、クリアしなければいけない課題もあり拙速な対応はできません。のんびりとはしていられませんが、ある程度の時間を必要とする問題だと意見させていただきました。しかし本当に最近の学生さんには、意識の高い人が多いですね。自分の学生時代を思い出すと…。いや、思い出すのはやめておきます(汗)。近年、議員の成り手不足が叫ばれていますが、この日集まった学生さんたちには、ぜひ将来政治の世界に飛び込んで欲しいと感じました。自分の刺激にもなりますし、またこういう機会があれば参加したいと思います。

2/2は恒例の「新堀ふみあき新春の集い」を開催しました。コロナ禍で2年お休みして、昨年は支援者からの要望もあり強行?した「新春の集い」。今年はどこに気を使うこともなく、久しぶりに堂々と開催できました。地元支援者・友好企業・各種団体など350人を超える参加者にご来場いただき、盛大で和やかな会となり多くお方にご満足いただけたかと思っています。国会議員のパーティーが話題となっている昨今ですが、私の「新春の集い」は政治資金パーティーではありませんし、キックバックも裏金もありません!正々堂々とやらせていただきました。もちろん来年も開催いたしますので、よろしくお願いいたします。

最後に、2月の風物詩といえばなんといっても節分。コロナ禍でここ数年、まともに開催されていなかった地元の神社やお寺の節分祭もようやく復活です。今年の2月3日は久しぶりに例年通り3か所の節分祭にお招きされ、地域の皆さんと交流を図ることができました。新型コロナが5類に移行して以来、地域のイベントもようやく一回りでしょうか。日本には、こうした四季折々の行事があり、国民の皆さんはそれをしっかりと継承して次に世代へと繋げていきます。本当に素晴らしいことだと思います。やっぱり日本人に生まれて良かった!

盛りだくさんの2月だったので、だいぶ長い活動報告になってしまいました。議員3期目のスタートとなった令和5年度もまもなく終了します。来週からは予算委員会が始まり、いよいよラストスパートです!季節の変わり目、皆さんも体調には十分注意してお過ごしください。