活動ブログ

11月 03 11月3日

2022年10月 活動報告

つい数日前までポカポカ陽気だったのに、季節はいきなり秋を飛ばして一気に冬が訪れたようです。朝夕が寒いので、すっかり鼻かぜを引いてしまいました。少し熱っぽくもあり体温計で測ってみると37.0度!元々体温は高めですが、コロナ後ではワクチンの副反応を除き初の37度代の体温で焦りました。早速、買い置きしていた抗原検査キットで調べた結果は陰性。むちゃくちゃドキドキしましたが、検査結果にホッと胸をなでおろしながら、ブログを更新しています。

10月は県議会第3回定例会(上期)の採決日を含む後半戦が行われ、物価高騰対策・コロナ対策などを含む9月補正予算案、約336億円は無事議決されました。光熱費などの値上げを料金に反映できない医療機関・福祉施設などの救済や、抗原検査キットの無料配布にご協力いただいた薬局支援など自民党が提唱した費用が含まれている補正予算が可決され一安心です。しかし、今回の定例会で自分にとっての大仕事は他にありました。それは、自分が委員長を務める厚生常任委員会に付託された「当事者目線の障害福祉推進条例」の制定をめぐる審議でした。6年前に発生した「津久井やまゆり園事件」をキッカケに、自民党県議団は障害者福祉に係る条例の制定を目指してきました。条例制定までの間、指針となる文章が必要と策定したのが「ともに生きる社会かながわ憲章」です。しかしながら「条例」と「憲章」ではやはり重みが違い、真の障害者福祉を目指す上で、早期の条例制定は県議会において喫緊の課題でした。しかし、新しい条例の制定は思うように進まず、気が付けば6年の月日が流れていました。世界的に見ても、日本は障害者福祉の後進国?と国連から指摘されており、政府はこれを受け各都道府県に障害者差別を禁止する条例の制定を義務付け、既に全国で37都道府県が条例を制定しています。つまり、神奈川県は全国的に見ても対応が遅い県ということになってしまいました。以上のことから、当初は一刻も早い条例制定を!と考えていましたが、その後各団体や関係者の意見を伺うと県が上程した条例案の名称や内容等、必ずしも全面的に賛同が得られている状況ではなく、更なる議論が必要では?との見解もあり、今定例会で可決すべきか正直迷いました。そこで、所管の委員長として水面下で県当局や他会派の委員とも折衝を重ね、最終的には、①名称に副題を付けること②家族の支援と従事者の確保・育成・処遇改善を県の責務とすること③状況に応じて柔軟に改正を行うこと、などの意見を付議して条例案は全会一致で可決されました。久しぶりに仕事のことで胃が痛くなる日が続きましたが、今は迅速に条例を可決して良かったと思っています。行政の条例は難しくてよくわからない、とのご意見もあり「わかりやすい版」も制作して配布します。条例制定がゴールではなく、神奈川の障害福祉はここから新たにスターします。来年4月から施行される『神奈川県当事者目線の障害福祉推進条例~ともに生きる社会を目指して~』にご注目ください。

議会以外の公務としては、10/9(日)に「第67会神奈川県身体障害者福祉大会」が秦野市で開会され、厚生常任委員会委員長として招待されました。黒岩知事と敷田議長も来賓として招待されたのですが、お二方とも公用車に乗っての秦野入り。しかし、常任委員会の委員長に公用車は用意されないので、当然ながら私は愛車を運転して一人秦野に向かいました。実は、ドライブがてら県央・県西地区に一人公務で向かうのは意外と嫌いではありません。秋晴れの良い天気で気分は上々。横浜インターから東名高速に乗ったまでは良かったのですが、料金所を通り過ぎてすぐに大渋滞で車はピタッと止まりました。車内で情報を集めたところ、なんと数百メートル先で新車などを輸送する大型トレーラーが車両火災で炎上しているとの事。余裕を持って早めに出たのですが、そのまま約1時間以上も車は進むことも戻ることもできず、結局式典の開会に間に合わず終了直前に滑り込みました。不幸中の幸いは、敷田議長も同じ渋滞に巻き込まれていて、到着のタイミングが一緒だったことです。大遅刻も二人でするなら怖くない!ですね。それにしても、きっちり開会に間に合った黒岩知事は流石です。よほど早く出発したのか?それともヘリコプターでも使ったのか…(笑)。危機管理ができていますね。

10/17(月)には、2年振りに所属した「決算特別委員会」の視察が行われ、宮ケ瀬ダム「水とエネルギー館」と古在家バイパス1期工事(未開通)を調査してきました。ともに令和3年度の事業で、前年度予算がどのように使われたのかチェックするのが目的です。宮ケ瀬ダム「水とエネルギー館」電気ゾーンは、環境・エネルギーの理解向上とダムにより生み出されるエネルギーを分かりやすく伝えるためにリニューアルされました。コロナ前は年間約15万人の来場者があったのですが、ここ最近は激減したようです。小学生の社会見学などを対象に考えればそれなりに楽しめる施設でしたが、県議会に籍を置く自分ですらリニューアルのことは初耳で、周知・告知が不足しているようにも感じます。また古在家バイパスⅠ期工事は、県道64号(伊勢原津久井)の清川村煤ヶ谷地区にある幹線道路の幅員が狭く、住宅も密集しているため、車両と歩行者の安全確保を目的に新たなバイパスを造る工事です。実際、通学中の児童の横を車が猛スピードで通過していく状態が長く続いていたようです。地味ですが、こうした取組みに予算を付けて実施していくことも、広域行政としての県の役目だと改めて感じました。

ここ数カ月、毎回同じ表現になってしまいますが、地域の行事・イベント等の活動は確実にコロナ前に戻りつつあります。10/2(日)には、南区3大祭りのひとつ「南なんデー」が3年ぶりに開催されました。会場も内容も縮小傾向で完全復活とまではいきませんが、久しぶりに見る地域の方々の笑顔に触れることができて嬉しかったです。

そしてこれも3年ぶりの復活となった、地元ボーイスカウト横浜第1団の育成会による「はこぶね寄席」が10/4(火)に開催されました。横浜第1団を支える育成会「はこぶね会」が主催の恒例イベントもコロナには勝てずお休みしていましたが、感染状況や他のイベントの動向なども勘案して、今年は副会長(会長からはコロナ専門家と呼ばれています)としてGOサインを出した次第です。林家三平師匠・柳家花緑師匠師匠など有名どころも出演していただき、当日は大入りで盛り上がりました。落語って、たまに聞くと本当に面白いですね。特に花緑さんの古典落語が最高でした。

また10/9(日)、3年程前から弘明寺の町内会と飲食店が企画していた「弘明寺沖縄まつり」が苦節3年、ついに初開催を迎えることになりました。弘明寺商店街でエイサーの実演が行われたり、弘明寺観音の境内で沖縄料理の屋台が出たり、この日の弘明寺は沖縄一色。横浜では鶴見が有名ですが、昭和20~30年代は南区にも沖縄出身者が多くお住まいで、主催者の一人でもある弘明寺町内会のSさんは、当時小学校のクラスで5人に一人は沖縄出身だった時代があった、と話してくれました。そんなこともキッカケで始まった「弘明寺沖縄祭り」。定着してくれるといいな、と思っています。当日は顧問としてトラメガもって挨拶もさせていただきました。

そして最後は、10/25(火)2年振りに開催した「新堀ふみあき後援会懇親ゴルフ会」のご報告です。2年前はコロナ禍でしたが、屋外で密も避けられると判断し表彰式は行わずに開催。昨年はコロナ禍に加え衆院選の期間と重なり断念。そして今年は少し迷いましたが、満を持してほぼフルスペックでの開催となりました。しかし、週間予報で25日は生憎の雨。気温も上がらず最悪の天気予報だったので、先輩議員から「お前は持ってないなぁ…」と前日までからかわれていました。ところが当日はほとんど雨が降ることもなく(寒かったですが…)、懇親ゴルフ会は120名ほどの参加者で大いに盛り上がりました。私も久しぶりにプレイに参加したのですが、もうスコアは思い出したくありません。次回は、もう少し練習してから参加します。スタッフの皆さん、そして賞品のご協賛をいただいた各社様には心から御礼申し上げます。ありがとうございました。

10月 08 10月8日

2022年9月 活動報告

賛否別れた安倍晋三元総理の「国葬」が無事に執り行われ、菅前総理の弔辞に心打たれた日から10日ほど経過しました。残念ながら自分は地元での打合せなどで、当日武道館に献花をしに行くことは叶いませんでしたが、自民党横浜市連の入口に設置された記帳台で記帳し、安倍元総理への弔意を示してきました。連日、国民を二分するような過剰な報道がなされ、とても悲しい気持ちになっていましたが、終わってみれば多くの国民が献花に訪れた様子を知り安心しました。過程に少し問題はあったと思いますが、「国葬」はやって良かったと思っています。

9月と言えば、県議会の年間で最も長い第3回定例会がスタートする月となります。前半が9/7~10/14、後半が11/25~12/19と前後半に分かれて審議が行われ、間に決算特別委員会が開催されるので我々県会議員にとっては公務で拘束される日が続く「長い秋から冬」が始まりました。政調会に所属しているので、当然代表質問の原稿作成に追われる日々でしたが、今定例会は我らが新井絹世政調会長と同期の石川巧副団長が登壇するので気合が入ります。9/12の代表質問のトップバッターを飾った新井政調会長は、物価高騰などで厳しい状況の医療・福祉・教育機関や中小企業への支援策と、新型コロナ対策としてのワクチン接種会場の整備・コールセンターの運営・抗原検査キッドの無料配布協力金などを計上した9月補正予算案を中心に、新たに制定が予定されている「当事者目線の障害者福祉条例」や今後の県立障害者施設の在り方などを知事に質問しました。前向きな質疑と答弁だったと思います。また、9/14代表質問2巡目の石川副団長の質疑では「質問補助者」を務めました。「質問補助者」とは、質疑時間の管理と、議場内の大型スクリーンに映し出される質問内容を補完する資料映像を質問者に代わり手際よく切り替えていく役目のことを言います。正直言えば、そんなに難しい役ではないのですが、実は4年程補助者をやっていなかったので、それなりに緊張しました。心配なのでリハーサルきっちり行い、何とか無事に役目を果たすことができました。9/29から始まった常任委員会等については、議員生活最大の大仕事?などもありましたので、次月に改めて報告いたします。

また9/26の一般質問最終日には、本会議終了後そのまま議場にてウクライナ支援の一環として「ウクライナ民族楽器バンドゥーラ演奏会」が開催されました。議員8年目ですが、議場で演奏会が行われるのは初めてです。演奏者のカテリーナさんは19歳で来日し、そのまま拠点を日本に移して活動しています。もちろん私も初めてバンドゥ―ラの演奏を聞いたのですが、その悲しく清らかな音色にすっかり魅了されてしまいました。現在、日本国内でバンドゥーラの演奏者はカテリーナさんを含め二人しかいないとのことでしたが、機会があれば是非体験してみてください。そして、この戦争が1日でも早く終結することを願いつつ、一緒にウクライナを応援しましょう!

9月は自民党県連の教育グループに所属する自分にとって、大切な仕事が二つほどありました。一つは、神奈川県私立中学高等学校協会から県の次年度予算に対する請願の提出をお手伝いすることです。公費で運営されている公立学校と違い、私学はあらゆる費用が自己負担となります。「私学発祥の地」と言われる神奈川県は、将来のある若者たちに公立・私立を問わず充実した教育を受けてもらうために、私立学校に助成金を交付しています。コロナ禍や物価高騰などの影響で厳しい学校運営を迫られている私学に対し、更なる支援を求める請願書を敷田議長に直接手渡すため、他会派の了承を得るための交渉も含め下準備を進めてきました。当日は、私立学校協会の工藤理事長始め多くの関係者が県庁にお越しになり、議長室で簡単なセレモニーが行われ、担当議員として新井政調会長らと共に同行させていただきました。これからも、神奈川の私学をしっかりと支援していきたいと思います。

二つ目は、全国珠算教育連盟神奈川県支部の主催による「全神奈川珠算選手権大会」がコロナ禍を乗り越え3年振りに開催され、顧問として久しぶりに開会式に参加したことです。昨今、日本の子供たちの計算能力が諸外国と比べ低下しているというデータがあります。珠算(そろばん)は、低学年から慣れ親しむことで計算能力が向上すると言われていますが、反面、小学校の授業でそろばんが取り入れられる機会は減少していると聞きます。自民党県連では、珠算教育の確保や低学年での実施などを文部科学省に訴える珠算教育連盟の活動を応援しています。大会会場は藤沢翔陵高校をお借りして開催され、顧問議員以外にも私の同期で同校OB の山本哲議員、地元藤沢選出の市川和弘議員も応援に駆けつけていただきました。当日は悪天候にもかかわらず、多くの子供たちが大会に参加し白熱した戦いが繰り広げられました。そろばんが苦手だった自分には、想像もつかないようなスピードで計算が進んでいく様子に啞然…。計算が早い人はカッコいいですね。自分も子供の頃もう少し真面目にそろばんやれば良かったと、今更ながら後悔することになりました。

地元の皆さんとのふれあいも順調に復活してきています。9/15は所属する横浜南ロータリークラブのライバル?クラブ、南陵ロータリークラブから卓話の依頼をいただき、30分の講演を行いました。南陵さんからは、おそらく初当選直後にお話を頂いて以来のことなので、約7年振りの卓話になります。とは言え、メンバーは地元の経営者の方々が中心なので、日頃から顔を合わせる機会が多い人も多く、気楽な気持ちで話すことができました。依頼された講演のテーマは『神奈川県のコロナ対策』でしたが、会場で懇意にしている税理士の先生から「面白い話期待してるよ!」と言われてしまいました。実はこの2年、同じテーマで2~3回講演をしたことがあるのですが、正直あまり面白い話にはなりません。そもそもコロナ対策で『面白い話』になるわけもないのですが、サービス精神旺盛な私としては、急遽テーマを『政治家と宗教団体』変更?!結果、かなり笑いも取れまして、テーマ変更は成功しました。南陵ロータリークラブの皆さんに、充分満足いただけたと自負しております。内容については、もちろん秘密です!(笑)

10月に入り、気温も20度を越さない日もあったりで、すっかり秋めいてきました。このブログを更新している日など、もう一気に冬か?と思わせるような肌寒い気温です。オミクロン株も含め、皆様も体調には充分お気を付けください。

9月 09 9月9日

2022年8月 活動報告

まだ日によっては残暑厳しい気候もありますが、9月に入って少しずつ暑さも和らいできました。議会もスタートし、気分一新、早速ですが8月の活動報告を始めます。

基本的に議会は休会となる8月ですが、今年度は政調会に所属しているため、ほとんど毎日のように県庁に登庁していました。9月7日からの定例会に向け、代表質問の原稿作成や一般質問の調整を行うことは政調会の重要な仕事であり、自身3回目の政調会ですから充分承知しているつもりでしたが、やっぱり久しぶりだと拘束時間も長く結構疲れます。ただしコロナ前は、これに地域の夏祭りや盆踊りがプラスされていたので、第7波の影響で地域のイベントが中止になったことを考えれば、かなり楽なはずなのですが…。また今年は参院選が行われたため、来年の地方選に向けた自分のポスターを貼るタイミングが通例の5月中旬から7月後半にずれ込んでしまい、連日政調の勉強会でなかなか自分の時間が取れず悪戦苦闘しております(汗)。それでも、あらい絹世政調会長を中心に今期の政調会メンバーは2期生と3期生のみで構成されていて、若さにあふれ風通しも良く、遠慮なく議論ができる環境だと思います。ただ反面、諸先輩方から経験不足や知識不足を指摘されないよう、しっかり勉強して取り組んでいきたいとも思っています。

そんな8月ではありましたが、神奈川県もオミクロン株による過去最大のコロナ感染拡大を受け、閉会中審査とはなりますが委員長としての判断で、8/18に厚生常任委員会を開催することとしました。黒岩知事から発せられた「BA. 5対策強化宣言」の意図や効果について、また抗原検査キッドの無料配布の方法について、更には厚木児相管轄内で発生した母親による児童の車内置き去り事件について、県民の代表たる議会として確認しない訳にはいかないと感じたからです。特に抗原検査キッドの無料配布は、配布場所として手を挙げていただいた県内の薬局の方々から、実際のオペレーションにおける現場の難しい状況を直接伺い、今後の改善策を検討すべきと県当局に認識してもらうためには、一刻も早い委員会の開催が必要でした。夏休み期間にもかかわらず、招集に応じていただいた岸部副委員長はじめ委員の皆様にも感謝申し上げます。

また8/30には、新型コロナウイルス感染症対策特別委員会も開催され、最近は後輩議員に任せていた質問を久しぶりに行いました。内容は、私の地元の飲食店さんからも要望が多々あり、やっと7月から実現した「協力金の再度の申請」(第9弾~18弾)についてと、昨年の第1弾ではなかなか県民に認知されず苦戦したキャッシュレス決済「かながわPay 」の第2弾についてです。協力金の再申請は、何らかの理由で協力金を期間内に申請できなかった事業者への救済措置です。所管である産業労働常任委員会に所属していた昨年度から訴え続けていただけに、年度が変わってからの実現は少し残念?ですが、なんとか飲食店の皆さんの声を届けることができたと思います。また「かながわPay」第2弾は、第1弾の70億円から100億円と予算もアップしています。コロナ禍の副産物ともいえる「かながわPay」ですが、自治体が主体の事業ですからキャッシュレス決済に不慣れなオジサン世代の我々も安心して利用できます。むしろチャレンジする良い機会です。ポイント付与期間は11/30までなので今からでも間に合いますが、今回は好評につき期限より早く予算に達して終了してしまうことも予想されます。最大20%ポイントが付くので本当にお得ですので、お早めにご参加ください!

という訳で、8月は日々県当局との勉強会が続く政調会の活動と、上記の二つの委員会の開催以外これといった議会での活動はありませんでした。そこで、正確には7月の出来事ですが前回報告しきれなかったエピソードをひとつご紹介します。衝撃だった安倍晋三元総理の銃撃事件は、今も頭の中から消えることはありませんが、神奈川県は安倍元総理の我が国への貢献度を考慮し、7/11・12の2日間は半旗を掲揚し、11~18日の期間は県庁の正面玄関に記帳台を設置しました。これについては一部批判の声も上がりましたが、安倍元総理の実績や国際社会からの評価、そして多くの国民が共有した悲しみを考えれば、私個人は100%賛成の立場です。弔意を表したいと思う人が日本全国にいるわけですから、東京まで記帳に行けない人のために記帳台を設置するのも行政サービスのひとつだと思います。7/13に私も安倍元総理のご冥福を祈り、県庁で記帳しました。また、達筆で有名な地元の支援者の方が安倍元総理追悼の言葉を書いて、私の事務所に届けてくれました。早速事務所の入口に貼らせて頂きましたが、通りすがりの人が張り紙に向かって手を合わせているシーンも目にし、感慨もひとしおでした。ところが、今や各メディアは安倍氏への弔意や実績など忘れたかのように、旧統一教会との関係のみを報道しています。連日の過剰な報道によって、国葬の賛否の比率は逆転してしまいました。本当に悲しい気持ちになります。安倍氏の全ての政策や活動が正しかったとは言いませんが、少なくとも憲政史上最長の期間、日本のリーダーとして数々の難しい局面に立ち向かい、世界各国の要人から評価され哀悼の意を表される政治家が近年の我が国にいたでしょうか?旧統一教会の問題とは少し次元が違う話であり、切り離して考えるべきです。そうした偉大な政治家が、あのような悲惨な形で命を落とすという事実を私は決して忘れたくないし、心から哀悼の意を表したいと思います。

冒頭で記述した通り、今年の夏も地元でのイベント等はほぼ中止となり、地域活動の報告はネタ探しに苦労しますが(笑)、私が所属する横浜南ロータリークラブの活動は少しずつ正常化してきています。8/20には、この4月から南区長に就任された鈴木健一区長をお招きして卓話をお願いしました。いつも南区の区長・警察署長・消防署長が交代すると、卓話を依頼して当日紹介するのがクラブ内での自分の役目になっています。鈴木区長の卓話は、横浜市全体の財政見通しから始まり、南区の持つ課題や来年区政80周年を迎えることなど、幅広くわかりやすいお話だったと思います。我が南区が、高齢者の一人暮らし率で市内の上位にランクされることなど、新たな課題も知ることができて有意義な時間となりました。

こうして、少しずつ社会が正常化していくことが感じられる瞬間は嬉しいものです。withコロナの新しい社会を実現するための議論もようやく始まりました。一昨日からスタートした9月議会では、県民の皆様が安心できるような新たなルール作りに向け、しっかり議論していきたいと思います。

8月 07 8月7日

2022年7月 活動報告

7月の活動報告は、緊急報告編・参議員選挙編に続き3つ目の報告となってしまいましたが、今回アップするのが通常版になりますので、どうかしつこいと思わずお付き合いください。

今年の7月上旬は参院選のため、ほとんどの時間を選挙活動に充てましたが、その内容については既に当ブログで報告済みですから割愛させて頂きます。参院選に合わせて中断していた令和4年第2回定例会は、7/12の常任委員会から再スタートとなりました。所属する厚生常任委員会では、初の委員長職ということで張り切って臨んだのですが、やってみるととても難しいと実感しました。気になった答弁をちょっとメモったり、我が会派の質疑時間が予定をオーバーしたので他会派の時間を計算したり、少しでも委員会の進行から意識をそらすと、テンポよく進む質疑のやり取りからあっという間において行かれます。発言を求める県職員が手を挙げているのに気が付かないことが2~3回あり、他の委員から「委員長!」と声をかけられてしましました。全く面目ありません…。細かいことは副委員長に任せて、委員長は常に質疑に集中しなければならないことを学びました。2日間にわたる委員会審議では、補正予算による新型コロナウィルス感染症対策の一環として高齢者施設などへの検査キットの配布や、芹が谷やまゆり園の指定管理者の選考などについて審査し、議案は全て可決すべきものと決しました。

そして7/21、採決を行う議会最終日には、共産党が一部議案に反対の意を表明し「反対討論」を行うことが明らかになり、共産党の意見に対抗し「賛成討論」を行うため自民党を代表して本会議場で登壇しました。実は、これが議員になって初めての討論者としての登壇でした。特に今回は、7/8に凶弾の犠牲となった安倍元総理の弔意を討論の冒頭で発言するという重要な役割も加わり、緊張と同時に気合も充分。かなりハイテンションな自分を意識的に抑えながら、なるべく冷静に登壇したことを覚えています。この模様は、神奈川県HPの県議会のページから録画動画が視聴できますので、ご興味のある方は是非ご覧ください。こうして議員8年目にして初物づくしの定例会は、いろいろ失敗などもありましたがなんとか無事に終了しました。

その他定例会以外に、厚生常任委員会委員長として参加した公務を2点ご報告します。まず、7/20に行われた「ともに生きる社会かながわ憲章」啓発のためのチラシ配布。朝7時45分から桜木町の駅前に20名を超える超党派の県議会議員がお揃いのTシャツ姿で 集合して、通勤・通学中の県民の皆様に対しチラシを手渡し、マイクリレーによる訴えを実施しました。

6年前に発生した「津久井やまゆり園事件」を契機に、障害を持つ方々が安心して暮らせる地域社会の実現に向け、県民総ぐるみで障がい者の社会参加を妨げるあらゆる壁や差別・偏見を排除する神奈川県を目指し策定した「ともに生きる社会かながわ憲章」ですが、残念ながら県民の認知度はいまだ26.8%と低迷しています。一人でも多くの県民の皆さんに憲章のことを知ってもらうことがこの目的になります。まだご存知ない方は、是非県のHPなどで検索してください。

当日は司会進行役(通例により厚生委員長の仕事だそうです)を仰せつかりました。参加議員のスピーチに漏れがないよう気にしながら、合間にチラシも配りながら、きっちり時間内で活動を終えることができました。参加議員の皆さんにも、お手伝い頂いた県職員の方々にも感謝です。「共生社会の実現」と簡単に言いますが、大変難しいテーマだと思います。しかし同時に、必ず達成しなければいけない重要なテーマでもあります。これからも一歩づつではありますが、共生社会の実現に近づけるよう活動していきます。

  

もう1点は、やはり厚生常任委員会の委員長として参加した「津久井やまゆり園追悼式」です。6年前、まさに事件が起こった7/26に、既に全面的な改装工事も終わり生まれ変わった神奈川県立津久井やまゆり園に行ってまいりました。同じ神奈川県内ではありますが、横浜よりは山梨県の方が近い津久井やまゆり園。ロングドライブを覚悟して早朝から愛車で現地に向かいましたが、当日はあいにくの土砂降りでした。東名高速は横浜インターが大渋滞で、時間に余裕もあったので一般道を選びましたが、国道16号をひたすら下っていくとカーナビが突然「この先、冠水の危険がありますのでルートを変更します」と言います。初めて聞くナレーションに驚きつつ、最近のナビは賢い!と再確認をしながら現地に向かいました。

コンパクトになった新しいやまゆり園の建屋は、とてもあのような恐ろしい事件があった場所とは思えないほど清潔感に溢れていました。追悼式典は体育館の中で行われ、黒岩知事や敷田議長の「追悼の言葉」に続き、犠牲となった入居者の方たちの思い出を偲ぶVTRが流れ、事件当時をお思い出し辛く悲しい気持ちになりました。その後、昨年完成した屋外の「鎮魂のモニュメント」で参加者全員での献花となり、今朝からの荒天を心配しましたが式典を終えて外に出てみると、雨はほぼ上がり空が明るくなっているのに驚きました。きっと犠牲者の皆さんがこの日を待っていて、天気を回復してくれたのではないかと思います。そんな気持ちになりました。

先程も触れた「共生社会の実現」は、私たちにとって大変重要な目標です。そのために、まずやらなければいけない事は、この「津久井やまゆり園事件」を決して忘れてはいけない、ということだと改めて感じました。難しい言葉や資料で啓蒙・啓発をすることも大切ですが、我々神奈川県民は単純に「こんな恐ろしい事件が神奈川で起きてしまったんだ」という事実を絶対に忘れない、そして語りつないでいくことこそ「共生社会の実現」への近道だと思います。これからも「津久井やまゆり園事件」が風化することの無いよう、議会人として活動していきたいと思います。

3年振りに行動制限のない夏。各種団体の行事や地域での活動も、コロナ前に比べ少しずつではありますが開催されています。少林寺拳法神奈川県大会が、新しい横浜武道館で3年振りに来賓も参加して開催されました。今までの旧文化体育館とは雰囲気も違い、新鮮な気持ちで拳士たちのキレッキレの演技に拍手喝采です。また、地元南区の「社会を明るくする運動南区推進大会」も3年振りの開催となり、南公会堂に足を運びました。

しかしながら、このブログを更新している8月上旬において新型コロナウィルスの感染者は爆発的に増加し、第7波の感染拡大はとどまるところを知りません。世の中はあっという間に7月上旬とは別世界になった感があります。個人的には「重症化しにくい」というオミクロン株BA.5の特性を考えれば、今の新規感染者数を数えることはナンセンスだと感じています。県は「かながわBA.5対策強化宣言」を発出しましたが、特に目新しいものはありません。実際、県民一人ひとりが感染対策を徹底してください、というメッセージしか出しようがないのが現実です。国は早く、感染症の分類や発熱外来の拡大など特措法を改正し、対コロナの新しい段階に踏み込んで欲しいと日々感じながら7月の報告を終わります。

8月 02 8月2日

2022年7月 活動報告(参議院選挙編)

参議院議員選挙が終わって1カ月近くが経ちました。遅くなりましたが、6月のブログでお伝えしきれなかった分を報告します。今回の参院選で神奈川選挙区は、3年前の補選を兼ねた『定数5』という定数1増のイレギュラーな選挙戦となりました。我が自民党神奈川県連としては、紆余曲折の末、安定した政権運営を目指すために積極的に複数の候補者を立てて戦うという結論に至り、現職の三原じゅん子候補に加え、あさお慶一郎候補を公認候補として擁立しました。二十数年前に、やはり公認2名で臨んだ参院選で『共倒れ』という最悪の結果を経験している神奈川県連にとっては、「同じ過ちを繰り返すわけにはいかない」という強い信念のもと、まさに『絶対に負けられない戦い』であったと思います。

選挙前からピリピリムードの中、当然我々地方議員はどちらの陣営に入るのか?ということが注目されます。自分は、選挙区支部長でもある菅前総理が早々に『三原支援』を打ち出したので、6年前も全力で応援し、日頃から親交のある三原じゅん子さんの応援に入ることがあっさり決まりましたが、各選挙区支部の都合によっては今まで全く交流の無いあさお候補の応援に回る議員も少なくありません。特に選挙が近ずくにつれて、現職の三原は知名度が高く前回も100万票を獲得しトップ当選しているので心配ないが、あさおは4区以外での知名度は低く苦戦するとの見解が主流となり、二人当選のため多くの県会議員は苦戦が予想されるあさお候補の応援に入りました。結果、三原陣営の県会議員は圧倒的に少数派となり、正直不安感や寂しさを感じたのも事実です。しかし、いざ選挙戦が始まってしまえば、我々議員のDNAは戦闘モードが覚醒します。立候補者が22名と過去最大人数の選挙となりましたが、自分が応援する候補者以外は皆ライバル!戦いの火ぶたは切って落とされました。

6月のブログでもお伝えしましたが、自分は三原選対本部の中で広報班に所属しました。選対は我々『すが軍団』と言われる地方議員を中心に、財界からも昔からの顔見知りが多く参加していて、諸先輩から「お前は広告代理店出身だから」と言われたのが広報所属の理由です(笑)。まず最初に、8人の地方議員と一人の専門家で構成された広報チームに託されたのは、三原候補の新しいポスター・チラシ・ハガキの制作でした。自分以外の候補者のツールを制作するのは初めての経験でしたが、チーム内で方向性のブレストを重ねるうちに新しいコンセプトも固まりました。三原さんと言えば「野党の皆さん、恥を知りなさい!」の討論など、強い女性・頼れるアネゴ的なイメージが強く、それももちろん彼女の魅力なのですが、今回はより多くの支持を得るためにイメージチェンジは必要でした。そこで、三原さんのキャッチコピー「守りたい」を踏襲した「優しさ」と、女優の天海祐希さんをイメージした『頼れる上司』をテーマにしたビジュアルを制作。ご本人にも納得していただき、最高のビジュアルが完成しました!ある政界関係者からは、お世辞半分とは言え「あのポスターを見て、三原の勝利を確信した」とお褒めの言葉もいただきました。会社員時代の経験がこんなところで生きるとは想像もしていませんでしたが、大変貴重な経験と素晴らしい仲間に出会えてたことが、今回の参院選の良い思い出です。また、自分が所属した広報班以外にSNS班が独立して存在したのも、今回の選挙の特徴でした。さすがにこちらは若手議員と専門家の集団で構成されていましたが、リアルタイムで活動の情報や動画を配信し、若い世代を中心に浸透していたようです。これからの選挙のかたちが見えたようで、本当に勉強になりました。

参院選は選挙区だけでなく比例区の候補者も多数立候補しています。自分は今回も長谷川ひではる候補、神谷まさゆき候補、水おち敏栄候補など複数の候補者の応援をさせていただきました。しかし毎回感じますが、比例の候補の応援は難しいです。そもそも2枚目の投票用紙に政党名でなく個人名を書く、ということが有権者に浸透していません。まずはそこから説明していくことになり、また複数の候補の応援をしていると「誰にすればいいの?」と聞かれることも多く苦労します。それぞれ日頃からお世話になっている団体の代表の方なので、力の入れ方もバランスを考えながら対応に気を遣いました。何とか3名とも当選を、と祈りましたが、結果は長谷川候補と神谷候補は無事当選、残念ながら水おち候補は惜しくも落選となってしまいました。今は自分の力不足を反省しています。

さて、話を神奈川選挙区に戻します。選挙期間中は、主に横浜市内の街頭演説と法定ビラの新聞折込の計画等を担当しました。街頭や集会での反応も良く、どこへ行っても即席の写真撮影会?は長蛇の列。三原さんの人気を改めて感じながら勢いをもって臨んだ選挙終盤には、あの安倍晋三元総理の衝撃的な出来事もありました。この件は、緊急活動報告として既に掲載済みなのでここで詳しくは記述しませんが、事件翌日の選挙戦最終日のことは一生忘れないと思います。最終日に元々予定されていた三原候補・菅前総理・小泉県連会長の横浜駅前街頭演説は、前日の事件を受けて開催の可否が問われましたが、「決して暴力には屈しない」という三人の強い意志で決行することになりました。神奈川県警による厳戒態勢の中、我々スタッフも厳しいチェックを受けながら、交番を背にした形で行う異例の街頭演説はスタートしました。ものすごい数の聴衆、「頑張れ!」「負けるな!」の声援、伝える側も聞く側も異様な雰囲気だったと思います。気が付けば自分も声を張り上げて場内整備をし、応援の弁を述べ、最後に到着した菅前総理の安倍元総理への想いを耳にし、心が揺さぶられました。二日前、同じ横浜駅に応援に駆けつけてくれた安倍元総理のためにも、絶対に勝利する!スタッフ全員が一つになった瞬間でした。

こうして異様な雰囲気の中、18日間の選挙戦は終了し、結果は皆さんご存知の通り、三原じゅん子さんが80万票を獲得してぶっちぎりのトップ当選。あさお候補も目標の4位以内に入り、自民党神奈川県連にとって満足のいく結果となったことは言うまでもありません。ご支援・ご協力いただいた皆様、本当にありがとうございました!自分の人生においても、記憶に残る貴重な経験ができた参院選のご報告は以上で終了といたします。さて、次はいよいよ来年4月の統一地方選。自分たち地方議員の出番です。残り8カ月、しっかり準備して行きたいと思います。応援よろしくお願いします!